さっぽろ雪まつり 台湾テーマの巨大氷像

——旧台中駅を再現

冬の恒例イベントさっぽろ雪まつりは今月5日開幕し、12日閉幕しました。期間中、台湾をテーマとした氷像は7年目となる今年も展示されました。今年は日本植民地時代の1917年に竣工した旧台中駅を題材にした巨大氷像が設置されました。年末に台中市で開かれる花の国際博覧会の広報をかねて、日台間の強い絆の象徴でもあると言われています。

雪まつりは札幌市中心部で3つの展示会場を設け、旧台中駅の氷像は大通り公園の国際会場内にあります。開幕式では、町田隆敏札幌市副市長と、台北駐日経済文化代表処代表の謝長廷(しゃ・ちょうてい)さんらがテープカットを行いました。

会場の気温は氷点下3度ですが、北海道では比較的暖かい天候で、会場は見物客で賑わっていました。台湾からの観光客も少なくありません。

謝さんは、小樽市内の日本最大のガラス工房を訪れ、観覧車で天狗山に登り、雪化粧された小樽市の全貌を山頂から満喫しました。

山頂では台湾人スキー客の大群に出くわし、一緒に記念写真を撮る場面も見られました。また、北海道日台親善協会主催の懇談会に出席したほか、高橋はるみ北海道知事や北海道選挙区の衆議院議員らを表敬訪問しました。

台北駐日経済文化代表処駐日代表 謝長廷氏

「このような氷像を通じて、日本と台湾の昔からの絆をもっと多くの日本の人々に知らせて頂きたいと思います」

北海道知事 高橋はるみ氏

「旧台中駅の大氷像が設営されたことに、私もとても楽しみにしています」

謝さんはさらに、北海道を訪れると、日台の親密関係を肌身で実感できると述べました。また、今年の台湾の注目行事は、嘉義県でのランタンフェスティバルと年末の花の祭典「台中フローラ世界博覧会」とアピールし、台湾への観光を呼びかけました。

 
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