前場の日経平均は3日続伸、企業の堅調な業績背景に底堅く

[東京 14日 ロイター] – 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比54円89銭高の2万2813円37銭となり、3日続伸となった。取引時間中として2月5日以来約3カ月ぶりの高値をつけた。外部環境に変化が乏しい中、前週末に大幅高となった反動で朝方には利益確定売りが先行したが、その後は堅調な企業業績を背景に下げ渋り、プラス圏に浮上した。

TOPIXは0.32%高だった。東証1部の午前中の売買代金は1兆2226億円。セクター別では不動産が上昇率トップ。倉庫・運輸関連、化学工業、非鉄金属も上げが目立った。一方、パルプ・紙、鉱業、金属製品、精密機器などが下落率上位に入った。

米中の通商交渉や米朝首脳会談といった国際政治日程が今後1カ月程度の期間に控えており、取引を手掛けくい局面に入るとみられているが、「企業業績は堅調で、予想PER(株価収益率)が不当に高いわけでもない。イベントを無難に通過すれば上昇余地はある」(みずほ証券・投資情報部部長の倉持靖彦氏)との見方も聞かれた。

東証1部の騰落数は、値上がり1042銘柄に対し、値下がりが967銘柄、変わらずが71銘柄だった。

 
関連記事