3,000年前の古代エジプトの巨像、カイロのスラムで発掘される

この動画は、3,000年以上も前のファラオ・ラムセス2世の像が発見された歴史的な瞬間を記録したものです。数多くの考古学的な発見の中でも、最も重要なひとつとして位置づけられました。考古学者たちがそのように言う理由は何なのでしょうか。

2018年3月、エジプト・カイロのスラムで、エジプトとドイツの考古学チームは、ファラオ・ラムセス2世の全長8メートルの像を発見しました。像は、寺院遺跡付近の地下水の中に沈んでいました。この寺院は、現在のカイロに当たる、古代都市ヘリオポリスに建てられたものです。

エジプト考古省のハレド・イナニ大臣は、ロイター通信に対し、「先週の火曜日、ラムセス2世の巨大な石像を発見したと電話があった」と語りました。ラムセス2世は、古代エジプトにおいて最も強い権力を持ち、第19王朝において、紀元前1279年から1213年まで統治したファラオです。

同じくロイター通信によれば、「石像の胸部と頭部の下部を見つけ、頭部についてはすでに掘り出した。さらに、石像の王冠と右耳と右目の断片を発見した」とイナニ大臣は語りました。

巨像が発見されたのは、マタリアの労働者階級のエリアです。地元の当局者と考古学者は、石像を地下水から引き上げました。

考古学者は、太陽の寺院がラムセス2世によって建立されたことから、発見された石像もまた彼である可能性が高いと推測しました。

ドイツからの遠征チームのリーダー、ディートリッヒ・ラウエによれば、古代エジプト人は、古代都市ヘリオポリスは、太陽神の住みかと信じられていたとのことです。

「太陽神は、マタリアのヘリオポリスで、世界を創造しました。そのことは、考古学的に何か重要な発見があった際、繰り返し私が述べていることです。ファラオの信仰によれば、世界はマタリアで創られたのです」とラウエは述べています。

「そのことは、すべての宗教的建造物が、マタリアに建てられなければならないことを意味します。像、寺院、オベリスク、その他のすべてです。しかし、王はマタリアには住んではいませんでした。なぜなら、マタリアに住むべきは太陽神だったのですから」とラウエは付け加えました。

Photo credit: Getty Images.

 
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