韓国、米朝首脳会談巡り「仲介役」果たす用意=当局者

[ソウル 17日 ロイター] – 韓国大統領府の当局者は17日、6月に予定される米朝首脳会談を前に両国の間で「ある種の立場の相違」が生じているようだとし、韓国として仲介役を果たす考えであることを明らかにした。

北朝鮮は16日、6月12日にシンガポールで開かれる予定の米朝首脳会談について、米政府が北朝鮮の核プログラム放棄を一方的に主張し続けるならば、開催を再考する可能性があるとの立場を示した。

韓国当局者は、同国政府または文在寅大統領が、米・韓・北朝鮮の間のさまざまなルートでより積極的に「仲介役」を果たす方針だと話した。

トランプ米大統領は5月22日にホワイトハウスで文大統領と会談する予定で、米朝首脳会談が議題になるとみられている。

韓国当局者は「韓国大統領府は、北朝鮮側の立場に関する韓国の理解を22日の米韓首脳会談で米国に十分に伝え、米国側の立場を北朝鮮に十分に伝える」ことで、両国の橋渡しに寄与する考えだと述べた。

また、北朝鮮と米国の声明や反応からは、「(相手の立場に立とうとする)双方の誠実かつ真剣な態度」がうかがわれるとした。

 
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