【動画】父親は死んだ娘の心臓が移植された少年に会いに 2,253kmの旅に出た

20歳の娘を亡くした悲劇の事故から 奇跡と希望を見出したの娘への愛の物語です。

昨年1月、旅先のメキシコ・カンクンのプールでアビー・コーナー20歳、兄のオースティン23歳は意識不明で発見されました。兄のオースティンは何とか命は助かったものの、妹のアビーは助からず脳死判定を受けました。親は誰かが彼らのグラスにアルコールを盛ったと疑っています。

アビーは自分が脳死判定を受けた際は、臓器提供をする事を希望していました。彼女は臓器が摘出されるまでの短い間だけ延命措置をうける事になったのです。

彼女の臓器は4人の男性に提供されました。そのうちの一人ジェイクがアビーの心臓を移植されました。それは奇跡的な出会いで彼にはその時点で余命数日という危険な状態でした。

©Facebook | Bill Conner

手術は成功しジェイクはその後、日常生活を取り戻しました。集中治療室から出た頃アビーの父ビルから手紙が届きました。

手紙にはこう書かれていました。「もし君が了承してくれるなら、一度でいいから君の胸の中で脈打つ娘の心臓の鼓動を聞かせて欲しい」

「彼女は僕の命の恩人です。でも僕は彼女に何も恩返しが出来ない。出来ることなら会ってお礼がしたいけれどそれも叶わない」ジェイクはビルに会うことに同意しました。

ビルはまだ娘を亡くした孤独を受け入れられていませんでした。しかし彼はアビーの心臓が今でも誰かの胸の中で生き続けていることを確認したくて、マディソン郡からフロリダまで4184kmもの道のりを、なんとロードバイクで旅をする決断をしたのです。

「自分勝手な人間にはなりたくなかったんだ。娘が誰かの命を救うことができるかもしれないのに、それを無駄にすることは出来なかった」とビル。

©Facebook | Bill Conner

そしてビルは2253km先のバトン・ルージュという町で、ついにジェイクに会うことが出来たのです。それは父の日でした。

2人の対面は感極まる感動的なものでした。2人はきつく抱きしめあい、そして聴診器をつかってビルはジェイクの身体の中で脈打つ娘の心臓の鼓動を聞いたのです。

「確かに動いている、力強くアビーの心臓が動いている」2人はアビーの鼓動を感じ涙しました。

ビルは別れ際にジェイクにこう伝えました。

「アビーは生きている。ジェイクの命はアビーの命、2人は一緒に生きているんだ。これは私の物語ではない。これはアビーが君を救った物語なんだ」

©Facebook | Bill Conner

「2人の父親が一緒に子供たちと父の日を祝うことが出来ました。ジェイクは父親と、私もアビーと父の日を過ごすことが出来ました」とビル。

ビルはこの後アビーの遺灰を海に還すため、フロリダのフォートローダーデールに7月10日までに着くようにロードバイクで再び走り出します。

「アビーが僕にそうして欲しいと言っていたんだ」

 
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