【臨死体験】生還者が語る「肉体は永遠の魂のひとときの姿」

トリシア・バーカーさんは当時21歳、うつ病を患っていました。カレッジで英語を専攻していましたが、卒業後どんな仕事に就けるかも分からず、ただ人生に対し希望も意味も見いだせず、落ち込んでいました。ある日、自分の部屋で、何錠もの薬物をアルコールといっしょに摂取し、自殺を図りました。

しかし1日半後、目覚めました。自殺を図ったことは誰にも言わず、生きていこうと決めました。そのうち、うつ病を克服するため、10キロマラソンの練習を始めました。

自殺未遂の後、生きようと決心、マラソンの練習を始めました。しかし、10キロマラソンに向かう途中、交通事故に遭遇しました。

何週間も練習を続けたのち、10キロマラソンに参加するために車を走らせていました。その道中で交通事故に遭ったのです。

背骨は複数カ所骨折し、足の感触は失い、内臓も打撃を受けていました。保険に入っていなかったので、受け入れてくれる病院が見つからず、その間、彼女はただで鎮痛剤だけ処方され、横たわるだけでした。20時間後、ようやく受け入れ先が見つかり、まず麻酔処置を施されました。

魂が体から離れました

「麻酔マスクをかぶせられた次の瞬間、1秒も立たないうちに、私の魂が体から出ていたのです。混乱しました。自分の体に戻って、目覚めて、『私はここにいる』って叫びたかった・・・」

そして、トリシアさんは手術台に横たわる自分の姿を見えました。背中のひどい傷、血が流れ出ている様子を。「そこに天使が二人来て、医師と私の体に光を放ちました。 その時、医師が自分の体から瓦礫を取り除いたのをみて、自分が再び歩けるようになるんだと思いました」

しかし医療モニターのバイタルが波打つのが止まったのです。

体が死んだ状態で魂だけどこかへ行きました

自分の体が死んでいく、医師が蘇生を試みてるのを見るのも辛い、そう目を背けた瞬間、病院の廊下にいました。健康にストイックな継父が病院の廊下の自動販売機で甘いものを買っているのを見ました。

それは後に実際に起こっていたと分かりました。そのことに、臨死体験の研究者たちが着目しました。

ある研究者はそれを「適合的知覚」と判断しました。

米ケンタッキー大学の経学者ケビン・ネルソン氏を含む多くの科学者は、臨死体験は、夢を見たり、脳内の酸素が急激に減少したときにおこる過程と似ており、適合的知覚であると唱えています。

しかしジャン・ホールデン氏は、脳死体験はそれだけでは説明がつかないと主張します。

Jan Holden
ジャン・ホールデン氏、 2014 年8月29日IANDS会議にて。(Tara MacIsaac/Epoch Times)

米ノーステキサス大学の教授で、臨死体験の研究に長く携わってきたジャン・ホールデン氏は、ネルソン氏らの理論では多くの適合的知覚の事例を解釈できない、と違う見解を唱えています。

「どんな物理的な説明も臨死体験には通用しません」。ホールデン氏は著書「臨死体験のハンドブック」の内容を交えながら、力説しました。

「トリシアさんの事例のように、彼女が危篤状態でいるときに、継父が自動販売機から甘いものを買っていたと知っていた。それは適合的知覚ではありません。我々は彼女のような臨死体験を調査しています」

臨死体験をした5人に1人が幽体離脱を体験

ホールデン氏の調査によると、臨死体験をした人は5分の1の確率で幽体離脱をしました。ただし信じてもらえないと思い、その体験を公表する人は少ないようです。実際、臨死体験を話したことで、精科病院に入院させられた例もありました。

しかしホールデン氏はこう主張します。臨死体験をした人のメンタルヘルスは、体験していない人と差はなく、至って健全です。またそれらの体験は大概ポジティブであり、体験者の90%が好意的に受け取っています。そしてその体験後に、以前よりも幸せを感じたり、生きる意味を見出したりしています。

「これまでに感じたことのない愛を感じました」

トリシアさんの体験はまだ続きます。

彼女は、母親の祈りを聞き、家族が悲しんでいるのを目の当たりにしたとき、体に戻りたくなりました。しかしその時、光に導かれました。

「その光は今までに感じたことがないほど心地よい愛で・・・。母からの愛、恋人からの愛とも全く違うものでした」

次の瞬間、彼女は地球のどこよりも美しいところにいて、隣には死んだ祖父がいました。

そして何百という光を見ました。その一つ一つの光が彼女の未来の生徒だと分かりました。その時、自分は先生になるんだ、それが進むべき道だと分かりました。勉強だけでなく、生徒に寄り添える先生になるんだと。

他人の「思い」を感じました

そのとき、彼女は自身の過去と未来が見えました。大きな出来事だけでなく、気にも留めていなかった些細なこと、また気が合わないと避けていた人が、自分のうつ病を心配していたのをも見えました。また、自分がとった行動で相手がどう感じたか、他人の「思い」を感じました。

ホールデン氏によると、臨死体験者の多くは、人が死ぬときに自分の言動で相手が感じたことを感じなければならないと知り、その後、人に対して思いやりを持つそうです。

神と天使は裁きませんでした

トリシアさんはこれまでの行いに自責の念が生じました。しかし神と天使は過ちを後悔する彼女に対して、裁きを下すかわりに、その幸せを願うと告げました。

自殺を図った時、他にも道はあったはず、助けも呼べたはずです。しかし、一番にすべきだったのは、自分を大切にすることでした。自分がそのままの自分を受け入れて好きになれたとき、人生は好転し始める、そう悟りました。

自分の過ちをみるのは辛いことですが、そのときの幽体離脱の体験は概して喜びに満ち溢れたものでした。そのため、自分の体に戻りたいと思わなくなりましたが、神に戻りなさいと言われたそうです。

体は衣装のようなもの。体は永遠の魂の一時の姿。

彼女の魂が体に戻った時、体が窮屈に感じました。衣装を身に着けたかのようでした。そして「トリシア・バーカー」という人間は、永遠の魂の一時の姿にすぎないと感じました。

その後、トリシアさんは幽体離脱中に見た通り、快復しました。そして1年後、10キロマラソンを完走しました。前向きに生きる彼女の姿は、臨死体験により彼女が変わったことを物語っています。

「あの世があるから、死を怖がらなくていいと人に伝えたい」とトリシアさんは明るく話します。

 

 

 

Credit: Youtube /Near Death Experience: Healed by the Light .

 
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