エーザイの「レンビマ」、米当局が肝細胞がん治療薬として承認

[16日 ロイター] – エーザイ<4523.T>の抗がん剤「レンビマ」について、米食品医薬品局(FDA)は16日、肝細胞がん(HCC)治療薬として承認した。

承認は全身化学療法歴のない切除不能な肝細胞がん患者を対象とした治験に基づく。同社は今年3月に日本でも同様の承認を取得している。

エーザイは3月、米メルク<MRK.N>と抗がん領域で共同開発・共同販促に関する戦略的提携を結んでおり、米国での承認取得は提携後初めてとなる。

エーザイはロイターに対し、卸売業者へのレンビマ販売価格(値引き前)は30日分の推奨用量で1万5970ドルになると明らかにした。

トムソン・ロイターのデータによると、レンビマは2022年までに34億6000万ドルの売上高をもたらす見通し。

自社の抗がん剤「キイトルーダ」への依存が懸念されるメルクにとっても、レンビマの承認は明るいニュースとなる。

 
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