中国映画スター約200人に脱税疑惑 台湾スターの名前も

脱税疑惑の渦中にある中国の著名女優、ファン・ビンビン(范冰冰)が関連機関から事情聴取を受けた後、当局から釈放された。今回の脱税調査で当局から調査対象とされた約200人の映画スターの中には、台湾の俳優も多く含まれている。中国で高額の出演料で知られるエディ・ポン(彭于晏)、ウォレス・フォ(霍建華)らの名前も挙がっており、彼らが追徴を求められる税額は約14倍に跳ね上がる場合もあるとささやかれている。

6,200万人のファンを持つファン・ビンビンの微博(ウェイボー、中国版Twitter)は、6月2日以降は更新されていない。

ファン・ビンビンの微博、更新は6月2日で止まっている(スクリーンショット)

台湾の中央通信社が消息筋の話として報じたところによると、中国当局が今回調査対象に選んだのは、出演料が1,000万元(約1億6,300万円)以上の映画スター約200人。すでに事情聴取が始まっており、ファン・ビンビンは釈放されたものの、実質的な軟禁状態に置かれ、マネージャーは未だ拘束されたままだという。

中国から台湾に帰国したばかりの映画界の事情通は8月3日、取材に応じ、今回調査対象にされた約200人の映画スターの中には台湾の俳優も多く、中国で巨額の出演料を稼ぐことで知られているエディ・ポンやウォレス・フォー、マーク・チャオ(趙又廷)、イーサン・ルァン(阮経天)といった著名スターも捜査対象に挙げられていると語った。

消息筋によると、台湾の俳優は中国で稼いだ出演料を何とかして台湾に持ち帰る必要があるので、調査するとすぐにボロが出てしまうだろうと語った。今回、中国映画界に吹き荒れた脱税疑惑の嵐は台湾にも影響が広がっているため、この人物は名前を明かすことを拒んだ。

台湾日刊紙、アップルデイリーは、中国の芸能界に発生した「税務大地震」が、芸能事務所やプロモーション会社を直撃したと報じた。事務所をたたんで当局の追及から逃れようにもそのルートはすべて閉ざされてしまい、まさに袋のネズミ。打つ手がなく途方に暮れた状態だという。

今回の脱税調査で、当局は芸能事務所に対し、今年1月から6月までの税金を追加納付するよう求めていると伝えられている。新たな税制の導入が決定し、納税率が総収入の6.7%から42%に跳ね上がることとなった。つまり納税額が一気に6.3倍となる。

長年にわたり中国で奮闘してきたある台湾の映画関係者は、今回の脱税疑惑は俳優個人を対象にしたものではなく、グループをターゲットにしていると語る。「こんなやりかたは大嫌いだ。たくさんの人が傷つくことになる」と憤りを隠せない。

 
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