【動画ニュース】港珠澳大橋効果に閉口…香港市民団体が「回復運動」

広東省珠海市と香港新界離島区・マカオを結ぶ海上橋、港珠澳大橋の開通後、週末ごとに中国大陸から1万人を超える旅行客が3週連続で殺到し、現地住民の日常生活に支障をきたしています。現地市民団体は「回復運動」を起こして、警察に無認可のガイドツアーを厳正に取り締まるよう要求しました。

雨傘運動後の市民団体「東涌人」は11日午後、香港・東湧(とうちょう)のアウトレットモール東薈城(シティゲート)付近で「東涌回復運動」を起こしました。

「東涌回復運動」発起人 王進洋氏

旅行者らは唾や痰を吐いたり、ごみをポイ捨てしたり、粉ミルクを買い占めたりしている。こうした問題に対し、今回の私たちの回復運動では、出所不明な旅行団体と香港の法律の抜け穴やグレーゾーンを乱用するガイドツアーが多数存在するという状況をターゲットに据えてほしい。また絶対に暴力には訴えない

地元住民は、橋の開通によって中国大陸から多くの旅行客が殺到し、以前の静かな生活が一変してしまったことに不満を抱いており、元凶は政府だと認識しています。

地元住民 梁さん

旅行客ではなく 政府の問題だ。大陸と香港に対する政策は大変良くない。この橋が開通する前に、こんなことが起こると考えなかったのか?

現場の視察に訪れた親中派の立法会議員、葉流淑儀(レジーナ・イップ)氏は市民団体に囲まれ、橋の建設を支持してきたことについて、香港人に対する裏切り行為だと批判を受けました。その後同氏は警察に保護されながら現場を後にしました。

 

 
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