【動画ニュース】台湾で選挙を体験した中国人 「民主制度が体験できた」

台湾の地方統一選挙が11月24日に投開票され、民進党が野党の国民党に大敗しました。一方、台湾の選挙は対岸の中国大陸でも注目され、中には選挙の雰囲気を体験するために、わざわざ台湾に渡った人もいます。

24日、台湾の地方統一選挙が投開票されました。蔡英文総統が率いる民進党が野党の国民党に大敗する結果となりました。

今回の選挙は、中国共産党一党独裁下の中国でも大いに注目されました。一部の中国人は自費で台湾を旅行しながら、選挙ムードを体験しました。

ラジオ・フリー・アジアの報道によると、中国浙江省からきた徐其紅(じょ きこう)さんは、もっとも熾烈な戦いを繰り広げている選挙区を探して、台北から高雄まで、台湾を縦断しました。徐さんには、台湾の選挙はまるで政治祭りのようで、選挙本部や選挙活動など、全てが面白く、新鮮でした。

外国メディアから「中国の公民記者の第一人者」と呼ばれていた周曙光(しゅう しょこう)さんは、中国で記者として活躍していた時、中国の敏感な問題について果敢に取り上げていました。現在は台湾人女性と結婚し、台湾に定住しています。東部の花蓮県の住民になって5年、初めて投票権を手にしました。

中国の元記者 周曙光さん

「私は大陸から台湾に来ているので、投票権のない人からある人になり、初めて自分の投票権を行使した。私が投票した候補は敗れたが、選挙の過程に参加できて本当に光栄だ。民主制度の体験者になれた」

周さんはまたボランティアとして、24日の投票現場の監督の仕事にも参加し、その様子を動画や写真に撮り、SNSで中国大陸のネットユーザーにシェアしました。

中国の元記者 周曙光さん

「本当に素晴らしいチャンスなので、多くのことを記録し、中国の友人らにも台湾の民主主義と選挙制度がわかるようにシェアした。友人らのいるところ(中国)も民主化してほしい。そうなると彼らももっと良い暮らしができる」

今回の台湾統一地方選は蔡英文総統が就任して以来、初めての全国規模の選挙で、2020年1月の次期総統選のための前哨戦(ぜんしょうせん)でもあります。

 
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