【動画ニュース】習近平主席のパリ訪問中 複数の団体が抗議

欧洲歴訪中の習近平主席が25日、フランス・パリでマクロン大統領と首脳会談を行いました。一方、パリの中国大使館前ではフランスの法輪功学習者らが集会を開き、中国国内で行われている残酷な迫害に抗議しました。

25日、習近平夫妻がパリに到着しました。午後2時半、マクロン大統領は凱旋門で習近平主席を迎えました。

同じ時間に、パリの中国大使館前では法輪功学習者による集会が開かれ、中国共産党による20年に及ぶ迫害と臓器狩りの暴挙に対し抗議を行いました。同時に習主席に対し、迫害の元凶である江沢民らを法の下で裁くよう呼びかけました。また、マクロン大統領には習近平主席との会談の際、法輪功問題を取り上げるよう呼びかけました。

弁護士 Alexandre Gabard氏
「フランスには人権の獲得のために闘う人々を支持する使命がある。もちろん今日のこの活動も含めてだ。彼らはこの闘いのために固い決意と無我の精神を示している。嬉しいことに彼らは諦めずに、ずっと続けている」

法輪功に対する迫害を初めて耳にしたパリ市民は、驚きを禁じえません。迫害反対の署名を行い、活動への支持を表明しました。

弁護士 Jeanne氏
「全く受け入れることができない。恐ろしいことだ。我々の人道原則に反することだ」

大学生 Louise Felさん
「まるで21世紀ではないようだ。このようなことが起きているとは驚きだ。人々はもっと多くの情報が必要だ。全ての人に知らせ、彼らを支持すべきだ」

公共機関マネージャー Sandrineさん
「このような人々が弾圧を受けていることに、心が震えた。立ち上がって声を上げねばならない。人権は大事なことであり、このような迫害が二度と起きてほしくない」

この日、フランスの複数のメディアが、習近平主席訪問中の法輪功学習者による抗議活動について報道しました。

報道では、2013年12月に欧州議会を通過した決議案を取り上げ、「信頼おける大量の調査報告により、中国では国家主導の下、本人の同意なしに法輪功学習者を含む良心の囚人から臓器を収奪していることが証明されている」と指摘しています。

また、マクロン大統領は25日の会談の際、フランスと欧洲は中国の人権問題に懸念を示していることを伝えたと報道しました。

このほか、24日にはパリ中心部のトロカデロ広場で、チベット人やウイグル人によるデモ行進が行われ、中国で進行中の人権迫害に抗議しました。

 
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