習近平武漢訪問に日に「肉が食べたい」と抗議 ゴミ収集車が食品を配送

武漢では1月23日に街が封鎖され、2月16日からは共同購入でしか買い物ができなくなりました。そんななか、ある居住区でゴミ収集車で肉が配送されていることが分かり、住民の怒りを買っています。

3月10日、習近平主席が武漢を視察しましたが、一部の市民が「肉が食べたい」と書いた横断幕を掲げ、当局に抗議しました。都市封鎖から1か月以上経ち、共同購入で配送される野菜や肉は量が少ないだけでなく、値段も普段より数倍も高く、収入のない家庭は悲鳴をあげています。青山区(せいざんく)のある居住区では10日夜、ゴミ収集車で冷凍の肉が配送され、住民の怒りを買っています。

武漢市青山区鋼陽花園住民
「居住区(管理会社)は住民を守るべきなのに、ゴミ収集車が肉を運んでくるのを見ても、何も言わない」

さらに、地区の役人が都市封鎖に乗じて、食品価格を意図的に吊り上げているのではないかと疑われています。500グラム3.5元(約50円)で売られている野菜を、居住区では2束で40元、数倍もの値段で購入させられているといいます。

武漢市青山区鋼陽花園住民
「幼稚園の入り口で2束40元で売っていたのが、居住区の中に入ってきている。明らかに誰かが金をもらって入れている。私はあの販売者とアプリでつながっている。野菜を配達してもらっているが、彼から買う値段は500グラム3.5元だ。(なのに居住区内では)2束で40元だ。どうやって生きていくのか?」

情報が伝わると、他の地区でもゴミ収集車で野菜や魚を配送している写真がネット上に次々投稿されました。青山区の地区管理委員会はやむなく謝罪文を掲載し、発送済みの530セットの肉を回収しました。しかしある市民は、これは証拠隠滅のためのパフォーマンスにすぎず、また別の場所に配送しているかもしれないと考えています。

 
関連記事