カナダの元ミス・ワールド「中共の冷戦を見極めよ」

カナダの女優で人権活動家のアナスタシア・リンさんが近日、英国のオックスフォードユニオンでスピーチを行い、中国共産党政権の西側社会の価値観に対する破壊について、自身の考えを述べました。リンさんは2015年に「ミス・ワールド」カナダ代表に選出されましたが、中国の人権問題を批判したことで、中国への入国を拒否され、決勝戦に参加できませんでした。

元「ミス・ワールド」カナダ代表 アナスタシア・リンさん
「中国の哲学と伝統文化は、西側の価値観と対立する物ではない。しかし、今日の中国では違う。我々がいま直面しているのは一党独裁の国家資本主義であり、彼らは西側の価値観と国際システムを敵視している」

リンさんは、中共が世界にもたらしている数々の脅威を列挙しました。

元「ミス・ワールド」カナダ代表 アナスタシア・リンさん
「国家レベルで知的財産権の窃盗行為を行い、西側国家は毎年数兆ドルの損失を被っている。またWTOを買収し、ネットハッキングを行っている」

リンさんが公の場で度々中国の人権問題を批判していることが原因で、中国にいる親族が中共からの迫害を受けています。

元「ミス・ワールド」カナダ代表 アナスタシア・リンさん
「2015年にカナダのミス・ワールドに選出された時、私はこのチャンスを利用して中国の人権問題を言及した。中国にいる私の父親が国家安全局から脅迫され、父親のビジネスもだめになった。現在、祖父母と父親は出国が禁止されている」

リンさんはまた、中国共産党のイデオロギーは西側社会の価値観と対立するため、中共はずっと冷戦を仕掛けてきていると述べます。

元「ミス・ワールド」カナダ代表 アナスタシア・リンさん
「子供の頃に中国で、いわゆる『外国敵対勢力』について教えられた」

西側諸国の人々には、中共のイデオロギーが世界の隅々にまで浸透していると注意を促します。中共ウイルスがその代表的な一例であるといいます。

元「ミス・ワールド」カナダ代表 アナスタシア・リンさん
「中共の唯一の目的は、権力を維持することで、庶民の死活は眼中にはない。多くの医師が、勇敢な医師や看護師が様々なルートを通して、世界に中国の感染状況の真相を伝えようとしている」

リンさんは、国際社会と中国の人々が共に、中共の強権に立ち向かってほしいと呼びかけています。

 
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