ハルピン市内部文書が流出 市内の感染状況を隠匿か

最近、東北部のハルピン市で中共ウイルスの感染が再度急速に広がっていますが、当局はまた感染者の数を隠蔽しています。中共の内部文書によると、ハルピン市の道外区だけでも4月10日、34人の感染が新たに確認されており、これは政府発表の10数倍です。ハルピン市全体の人口で計算した場合、感染者は公表の200倍以上となります。

大紀元が入手した、ハルピン市道外区4月10日付の「血清抗体特異性検査陽性者状況の統計表」には、ハルピン市道外区疾病予防センターはこの日、この地区の血清抗体検査で34人に陽性反応が出たことが報告されています。しかし同日、政府はハルピン市の新規感染者は1人で、感染者は2人、無症状感染者は4人と通知しました。

ハルピン市には18の区、市、県がありあす。ウイルスが人口に比例して広まっていると仮定すると、この日のハルピン市内の中共肺炎感染者は道外区(34人)の感染者数の14倍の467人となり、当局のデータ(2人)の233倍となります。

ハルピン市民の鄧さん
「政府メディアは一切見ない。一部の自主メディアの報道で、ハルピンとその周辺には合計182カ所の流行スポットがあり、これらは非常に危険な地域だと知った。私の家の近くにもあるのでとても恐ろしい」

ハルピンで工場を営む康さんは、伝染病の影響を受けてハルビン市内で商店や工場の倒産が相次ぐ理由は、商売にならないのに高額の家賃を支払わなければならず、政府が何の救済措置も取らないからだと説明しています。

ハルピンの工場経営者、康さん
「伝染病は確かに深刻だ。私の工場はまだ閉まったままで開けない。どうしようもない。3か月持ちこたえて工場を開けようとしていたら、この伝染病がまたやってきて、また停止だ。損失が大きい。建物や工場は賃貸だ。従業員には休暇を与えている。開けないから閉じたところもある。貿易関係は終わりだ。消滅だ」

20日午後に男性1人がハルピンの黒竜江省医院から飛び降り自殺しました。警察は、男性の携帯電話から遺書が見つかり、「10年近く原因不明の高熱に悩まされ、治る見込みがないので自殺する。伝染病とは関係ない」と記されていたと発表しました。しかしネットユーザーの間では、警察のいう飛び降り自殺の理由はばかげていると考えられています。

ハルピン市民は、疫病流行中に、もともと経済的に追い詰められていたうえ、感染者が出た居住区では門が封鎖されるという非人道的なことが行われており、精神が崩壊してしまうと述べています。

ハルピン市民の鄧さん
「この疫病の流行は我々普通の庶民にとって、巨大な圧力であるのは確かだ。ここまで野菜の価格が高騰したことは私の記憶にはないし、東北三省は賃金も低い。公衆衛生事件が起きたとき、発生する検査費用や隔離費用、治療費は我々市民ではなく政府が負担すべきものだ。飛び降り自殺が起きたのは、なすすべがなかったからだ」

また、ハルピン市道外区統計表には、無症状感染者について何の報告もなされていません。さらに虚偽の報告がなされている可能性があると疑う声もあります。

 
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