入居前のマンションが隔離用施設に 購入者らが抗議=武漢の軍人運動会選手村

昨年10月、武漢市では世界軍人運動会が開催されましたが、選手村として使われていたマンションがのちに一般販売されましたが、中共ウイルス流行期間中に感染者の隔離用施設として使われました。近日、マンションの購入者らが解約を求めて抗議しましたが、警察が出動し、一部の人が連行されました。

昨年10月18日から27日にかけて、武漢では第7回国際ミリタリースポーツ評議会(International Military Sports Council、CISM)ミリタリーワールドゲームズ(Military World Games)が開かれ、世界100か国から1万人の軍人が参加しました。

選手やコーチ、随行人員などが宿泊していた選手村のマンションはのちに、不動産開発会社を通して市民に一般販売されました。

しかし、今年1月、武漢では中共ウイルスが発生した際、不動産会社は購入者の同意も経ずに、マンションを臨時病院代わりに使用し、中共肺炎感染者の隔離施設として使用していました。

5月2日、マンション購入者200人あまりが販売業者の前で横断幕を掲げ、契約の解除と返金を求めました。

購入者の李さんによると、多くの購入者は市外に住んでいるため、武漢市在住の200人あまりが駆けつけました。

武漢市保利軍運村のマンションを購入した李さん
「疫病が発生したため、マンションの近くに雷神山医院が建てられた。我々は病院の建設には反対しないが、部屋に入居すると、我々の生命が危険に晒されるのではないか。このウイルスに対し、みな恐れているからだ」

李さんによると、選手村として武漢市の江夏区黄家湖湖岸公園の隣に建てられたこの居住区は、その立地条件から人気が高く、1平方メートル当たり16,500元(約25万円)の高価にもかかわらず、購入者が殺到し、すぐ完売になりました。

武漢市保利軍運村のマンションを購入した李さん
「しかし信じられない結果になった。選手村から20m離れた場所に、雷神山医院が建てられたが、まずはマンション購入者に知らせるべきではないか。しかし保利(不動産業者)はそうしなかった。さらには部屋に肺炎患者のベッドまで設置した」

しかし、中共ウイルス感染者が爆発的に増えると、販売業者の「保利金夏不動産開発有限公司」はまだ入居していない部屋を臨時病院として感染者の隔離に使用しました。さらには武漢に滞在している地方の人たちに1日100元で貸し出していたといいます。

武漢市保利軍運村のマンションを購入した李さん
「これでは購入者が我慢できない。しかも不動産からは誰もこのことを私たちに知らせていない。だから今日になって200人あまりが駆けつけて、権利の保護を求めている。しかし、すでに10人前後の人が警察に連行され、うち一人は負傷している」

李さんによると、抗議に駆けつけた人の中には、年配者や妊婦、手術をしたばかりの患者もいましたが、不動産会社はトイレの使用も許可せず、返って警察を呼んで抗議者を拘束したといいます。

また、不動産会社は購入者との話し合いはしようとせず、残金の支払いばかりを催促しているため、購入者たちは契約の解除を求めているとのことです。感染の波が11月には再度襲来すると噂されているので、そうなると雷神山医院が再稼働するのは間違いないと判断したからだといいます。

 
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