米アーカンソー州に悪魔の像が現れる【アメリカ・アンカバード】

ルシアン・グレーヴ率いる悪魔教会が アーカンソー州議会議事堂に、ヤギの頭を持ち、子供たちに説教をしている悪魔の像 「バフォメット」を持って現れました。

何故ここに?ユダヤ教とキリスト教の十戒の記念碑に抗議するためです これは言論の自由の問題 宗教の自由の問題 、あるいは政教分離の問題でしょうか?

あなたの意見をお待ちしております。

アメリカ・アンカバードへようこそ、クリス・チャペルです。あなたは「荒らし行為」にいくらなら払えますか?300万くらい?そんな低価格で悪魔教会はヤギの頭をもち、翼の生えた高さ2.4mのラブリーな半人間 「バフォメット」を造りました。子供たちも大好き!残念ながら、このバフォメットは伝統的な両性具有ではなく、女性の胸がありません。ご察しの通り 「人々に受け入れられやすいように」、女性の胸を取り除き、代わりに子供たちを加えました。まさに表現の自由です。

悪魔教会は、公式に認められた無神論者から成る団体です。2015年に彼らはクラウドファンディングサイト「インディ・ゴーゴー」で銅像制作の資金調達を始めました。彼らの約200万円の呼びかけに対し、280万円集まりました。悪魔教会のルシアン・グレーヴ氏は、この悪魔像をオクラホマ州議会議事堂の外にある十戒の記念碑の隣に設置することを求めるキャンペーンを行いました。しかし彼が悪魔像を設置する前に、州最高裁は十戒の記念碑の設置が憲法に違反していると判決したのです。

どういう事でしょう?

さて、しかしルシアン氏にとって幸いなことに米国は大きい国です。十戒の記念碑が議会議事堂前に設置されているのは、オクラホマ州だけではありません。そこで彼はアーカンソー州にやってきました。ここで皆さんに注意しておきます。恐怖と悪の権化のシンボルを映したこちらの映像は、穏やかなものではありません。バグパイプの音色です。

「アーカンソーの善良な人々と宗教の自由を支持する皆さん。バフォメットの登場です」「多元主義、法的平等、寛容、探求の自由、意思の自由、そして悔悛のシンボルです」

はいはい。多元主義と寛容ね。集会の抗議に集まった人々の外見を中傷し、ナチスだと言い放ったのを除けばですね。

「自分たちが支配者民族だと思い込んでいるたるんだ老人のコミックリリーフについて、解説しないといけないようです」

しかし「たるんだ老人」以外にも悪魔像に抗議する別の団体も集会に現れました。こちらのキリスト教徒らもその一つです。これは酷すぎないか?

「神は彼らを愛しているし、私たちも彼らを愛しています」「ここにいる人々は彼らの信仰を支持しています。そして、私も自分の信仰を支持しています。幸い、私たちは言論の自由と信仰の自由が認められた国に住んでいます。彼らの信仰に同意する必要はないのかもしれませんが、尊重はしています」

信じられません!どうしたら賛成できないものに対して、平和的で合理的な取り組みが取れるのでしょう。まったく、どんな抗議活動でしょう。

いま、バフォメット像は宣伝のために数時間だけ議事堂の前に置いてあるだけです。言論の自由について定めた米国憲法修正第1項の下、彼らは十戒の記念碑について抗議しました。アーカンソー州法の下、銅像の永続的な設置には、スポンサーとなる議員が必要です。悪魔教会はそれを申請したものの、驚いたことに、ヤギ頭の悪魔像を後援したがる議員は一人もいませんでした。結局集会の後、彼らは悪魔像を撤去することになりました。十戒の記念碑も民間からの寄付を受けましたが、アーカンソー州議会議事堂の前に設置するため、よる後援を得ていました。

十戒の記念碑の後援者であるジェイソン・ラパート州上院議員は、バフォメット像を隣に置く案など喜ぶはずがありません。「州議会議事堂の敷地に悪魔像の設置を強いられるということは、この団体が全国に宣伝してまわるように、偽りの姿で活動するのと同じくらい攻撃的なことで、地獄の永く凍える日々となるでしょう」

地獄の凍える日?もし彼がダンテのインフェルノを読んだことがあれば、地獄の一番下の層は実際に凍結していると知っているでしょう。何故なら、そこは神の光から最も遠いところだからです。誰もが知っていますよね。

米国自由人権協会は、十戒の記念碑は他の宗教的信念を締め出した宗教的課題の一つだと言います。そして悪魔教会は荒らし、 いえ、つまり、誰もが同等であることを確実にする方法として、悪魔像に宿る彼らの奥深くに潜む精神的信条を示そうと決断したのです。では、なぜ仏像は加えなかったのでしょう?ヴィシュヌは?もしくは、他に何か?

稀に悪魔の指導者が儀式の生贄として子供を殺しても、全ての信者が悪だという意味ではないということです。#すべての悪魔崇拝者ではない。なぜ悪魔崇拝者はバフォメットをシンボルにしたのでしょう?バフォメットの名が初めて出てきたのは14世紀スペインの異端審問の頃です。裁判記録によると、テンプル騎士団は偶像崇拝の罪で糾弾されました。バフォメットのヤギのイメージは、社会主義者でありオカルト作家のフランス人によって後から付けられました。奇妙なことに、社会主義とオカルトには19世紀に遡る長い歴史があります。

でも心配いりません。Webサイトを見ると、社会主義の起源にも関わらず現代の悪魔教会は資本主義です。「悪魔グッズ販売!」

いや、分かった。この完全に馬鹿げた行為は、Tシャツやマグカップを購入させる為のたくらみです。さて、あなたはバフォメット像についてどう思いますか?宗教的平等のシンボルですか?それとも、ヤギ頭の半人間は完全に話題作りの“荒らし”ですか?

あなたの意見をお待ちしております。最後にクラウド・ファンディングサイト“Patreon”を忘れずにチェックしてみてください。あなたの寄付で悪魔像を造ったりしないと約束します。どんな悪魔像もね!さらに有意義な情報をお届けし続けるために使わせて頂きます。リンクは下記にあります。又は、クレジットのオレンジのボタンをクリックしてください。

クリス・チャペルがお届けしました。アメリカ・アンカバードをご覧頂きありがとうございました。

 

 

 
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