中国南方の洪水災害 赤十字会の募金はわずか2000元?

中国では1か月以上に及ぶ豪雨により、26の省と地域が洪水に見舞われ、中共は今年上半期に4960万人以上の人々が様々な自然災害の被害を受けたことを認めました。中共赤十字会などが災害救援のための募金活動を開始しましたが、20日間で2000元あまりしか集められず、ネットユーザーの間で議論が沸き起こっています。

6月上旬に中国の団体や財団が災害救援のための募金活動を開始しました。すでに1か月が経過しましたが、募金活動はほぼ全滅しています。

中共赤十字基金会は6月12日、「家族の救援箱」や救援物資のオンライン募集を開始しました。募金の目標は60万元でしたが、活動開始から20日が経過しても、2000元あまりしか集まりませんでした。

このことは、中国のネットユーザーの間で熱い議論を巻き起こしました。

あるネットユーザーは「金を寄付しても役人が家や車を買い、愛人を養うために使われるという事実に国民は皆気付いている」と述べました。

また別のネットユーザーは「四川の汶川大地震以来、次々と事件が起きて民衆の知性が目覚めた。庶民を騙して金を集める時代は終わった」と述べています。

他のネットユーザーも、中共は世界の至る所に金をばら撒いているのに、災害が発生すると自国民に金を要求してくると怒りを露わにしています。

中国民衆の明さんは、赤十字会が資金調達ができなかったのは自業自得であり、赤十字会の社会的信用度が崩壊していることを意味していると皮肉りました。

中国の民衆 明さん
「中国赤十字会の郭美美事件が起きてから、誰が金を寄付するものか。みな馬鹿じゃない。寄付した金をどこに使ったのか、知る由もない。愛人を養うことに使っても、被災者には使わない。誰が寄付するものか」

中国民衆の向さんは、2000元は中国の下層階級の1~2か月分の収入に相当し、赤十字会に寄付するにはあまりにも非合理的だと述べました。

中国の民衆 向さん
「我々一般庶民は赤十字会に寄付するのは、赤十字会を通して必要な人に届けたいからだ。事実上、赤十字会は長年このようにはせず、彼らの私腹を肥した」

向さんは、郭美美事件の後にも同様の事件が多発しており、今年の中共肺炎流行期間中、赤十字会は全国各地から寄付された野菜を、封鎖された居住区の住民に高値で売り付けたこともあり、彼らの信用はとっくに破綻していると述べています。

 
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