アプリ禁止に続き 孔子学院を見直す=インド教育省

100以上の中国製アプリを禁止したことに続き、インドでは今、大学教育における中共の浸透に焦点を当てています。インドのメディアによると、今週、インド政府はインドの7つの大学内にある孔子学院と孔子教室を見直すといいます。

ヒンドゥスタン・タイムズは、インド教育省が今週、インドの高等教育における中共の影響力の高まりを警戒し、インドの7つの大学で孔子学院と孔子教室を見直すことを決定したと報じました。孔子学院のホームページによると、現在インドには4つの孔子学院と3つの孔子教室があります。

インドメディア WION(2020.4.23)
「孔子学院は北京が資金援助をする学校で、中国語および中国文化の推進を目的にしている。しかし現在、これらの機構の安全リスクが懸念されている」

このほかにも、教育省は、インド工科大学(IIT)、バナラスヒンドゥー大学(BHU)、ジャワハルラール・ネルー大学(JNU)、国立工科大学(NIT)など、複数の大学や評判の高い教育機関と中国の教育機関との間で締結された54の協力覚書も見直すことにしています。

ニューデリー・テレビジョン NDTV(2020.8.2)
「インドと中国は、実効支配線(LAC)の中国側のMoldo地域で、核心的指揮官レベルの対話を行っている。消息筋によると、インド側はパンゴン湖付近からの中国側の全面的な撤退を求めている」

中国とインドがこれまでに何度も戦いを繰り広げているため、先の中国とインドの国境紛争は、未解決のままとなっています。 8月2日、双方は軍の参謀レベルで5回目の会談を行いました。

ヒンドゥスタン・タイムズの3日の報道によると、ある政府関係者は「フィンガー地域」(Finger area)が完全撤退のプロセスの中で最も困難な部分となっており、即時解決の望みはほとんどないと述べました。また、別の関係者は、「フィンガー地域」での行き詰まりを打開するためには外交介入が必要かもしれないと考えています。

また、インドの軍事メディアである「インド国防研究部門(Indian Defence Research Wing)」は、「サンデー・ガーディアン」の「日米豪印4か国協力(QUAD、クアッド)を強化し、台湾を支持しなければならない」と題した記事を転載し、その理由をあげています。

まず、台湾は中共の侵略を阻止するために戦略的に重要な場所に位置していること、次に台湾はインド、米国、日本、オーストラリアにとって中国の情報源として非常に重要であることです。

 
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