ウイグル人の無料身体検査と「増え続ける失踪人口」

香港では全市民を対象に中共ウイルスの検査を推進し、最初の3日間で12万人が検査を受けました。結果、6人の感染が確認されましたが、うち4人はすでに回復している元感染者だといいます。莫大な経費をかけて、中国本土の検査機関が行うこのような検査に対し、疑問の声は絶えず挙がっています。英国に亡命したウイグル人の元外科医、エンヴァ―・トフティ(Enver Tohti)さんは、中共は新疆でいわゆる「無料の全民検査」を行ったが、検査結果は知らされず、かえってウイグル人の失踪が日に日に増えていると指摘しています。

ウイグル人元外科医 エンヴァ―・トフティ氏
「香港で6人の感染が確認された。新疆では、検査結果の発表は全くない。あれほど多くの人が検査を受けたのに、病気のある人は1人も公表されていない」

トフティさんは、2016年に新疆ではウイグル人だけを対象に身体検査が行われたが、なぜウイグル人だけを検査するのかと疑問を呈します。

中国における臓器乱用の問題は今でも深刻で、先日はあるセルフメディアが、サウジアラビアの37人が天津で「ウイグル人」の肝臓を移植したと暴きました。インターネットで検索すると、「天津第一医院臓器移植センター」の名前は中国語と共にアラビア語も表示され、アラビア人の患者にアピールしているのがわかります。

ウイグル人元外科医 エンヴァ―・トフティ氏
「天津にはイスラム教徒がそんなに多いのか?このような大病院がアラブ語の名前をつけるのはなぜだろう」
「これらのことから、真っ先に思うのは、彼らの患者はどこから来ているのか?」

当局が新疆のウイグル人に対して身体検査を行ったあと、その個人データは「健康コード」に入力されます。そして全ての科学技術とビッグデータは当局によって管理されます。しかし、新疆では多くの人が行方不明になっており、その数は日に日に増えています。至る所に監視カメラがあるのに、これらの人々を探し出すことはできないのでしょうか。それとも彼らは当局によって強制的に「失踪させられた」のでしょうか。

ウイグル人元外科医 エンヴァ―・トフティ氏
「あまりにも多くの人が失踪している。彼らはどこに行ったのか?もしある人が臓器摘出後、まだ生きているとしたら、彼はこのことを外部に漏らすかもしれない」

海外では、移植を必要とする患者は適合した臓器が現れるまで、平均数年間の待ち時間が必要ですが、中国では最短1週間で臓器を見つけることができます。武漢で疫病が発生してから、中共当局は「健康コード」政策を中国の他の地域や香港にまで広げようとしていますが、その真の目的が懸念されています。

ウイグル人元外科医 エンヴァ―・トフティ氏
「中共は邪悪さは、あなたが想像できないだけで、彼らにできないことは何もない」

 
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