【なるほどTHE NEWS】 ペンスvsハリス テレビ討論会内容紹介と解説

こんにちは。大宇です。

米大統領選期間中、米副大統領候補討論会が10月7日にユタ州ソルトレイクシティーのユタ大学で行われました。共和党の精鋭であるマイク・ペンス現副大統領と、民主党に選ばれた極左派の旗を振る人物、カマラ・ハリス氏が、疫病対策や貿易政策などの9つの分野について90分間の論戦を交わしました。今回の討論会を簡単にまとめてみました。

司会者はまず、米国疫病の問題について質問しました。

ハリス氏は、これまで死者21万人、感染者760万人を出し、全国5分の1の小売店が閉鎖せざるを得ない状況を作ったトランプ氏の最大の失敗を目撃したと述べました。対して、すべての人が無償でワクチンを受けられる計画を用意しているバイデン氏を称えました。ペンス氏は、トランプ氏は中国の航空便のアメリカ入国をいち早く中止させ、防疫医療専門チームと話し合った内容を全国に公開し、一連の措置をとったことから、数十万人のアメリカ人を救ったと強調しました。これらの措置を取らなければ、死者は220万人に上るだろうと話しました。

司会者から、ホワイトハウスで開かれたバレット判事指名の会合で、参加者の多くはマスクを着用せず、結局、たくさんの人が感染しました。なぜ厳しくルールを守らないのかと問われました。

ペンス氏は、入場前の参加者は全員検査を受け、科学者チームが出したガイドラインに沿って行なったと説明しました。反対に、バイデン氏やハリス氏はウイルスを強制的に消滅させるのではなく、強制措置に従うよう人々に強要するやり方はアメリカを尊重していないと指摘しました。

次に司会者はワクチンの問題に移りました。

ペンス氏は現在、ワクチン開発は記録的スピードで進んでおり、5社の企業が数百万本のワクチン製造を行なってると話しました。ハリス氏の、トランプ政府はワクチン開発に力を入れていないという批判に対し、ペンス氏は、バイデン氏とハリス氏はアメリカの人々のワクチンへの信頼を揺るがしていると反論し、オバマ・バイデン政府時代、豚の疫病問題処理のために国の戦略的備蓄を費やしたものの、良い結果も得られず、間違った政策を多く導入しました。

次に司会者は、仮にトランプ氏が感染し、職務復帰できなくなった場合の対応を尋ねました。二人はこの問題に直接回答しませんでした。ハリス氏は、自身が連邦の中での最大の司法系統であるカリフォルニア州で、初めてのアフリカ系女性総検察長官になったと自分の誇り高い履歴を振り返りました。

一方、ペンス氏は事実を重んじるとし、バイデン氏の47年間の政界での実績はトランプ大統領の3年間の実績にも及ばないと主張し、トランプ氏はアメリカに対して億単位の税金を支払い、数十万人の雇用を生み出しました。さらにニューヨークタイムズ紙の報道を引用し、トランプ氏は年間750米ドル(約7万9千円)の税金しか支払っていないことを「不正確な報道」と返しました。

司会者は、バイデン陣営の富裕層への増税の提唱はアメリカ人の積極性を損なわないのかと質問しました。

ハリス氏は、アメリカの裕福への評価度合いは、労働者と家族の健康を基礎にしているが、トランプ氏は資産をみており、大企業への減税によって、2兆米ドル(約211兆円)の負債が生じたと指摘しました。バイデン氏はトランプ氏の減税政策を取り消し、インフラ建設に投資し、クリーンエネルギーに力を入れて、大学生の学費や学生ローンの負担を軽減させると訴えかけました。

ペンス氏はバイデン氏が副大統領時代、経済は弱体化していたと指摘し、トランプ氏の減税政策で家庭の収入が増え、煩雑な政策を減らし、伝統的なエネルギー業を復興させたことで、現在雇用機会も増加しています。ハリス氏のグリーンエネルギー計画を支持するために「水圧破砕法」での石油採掘を含む化学石油燃料の廃止を唱えることは、数万人の雇用を奪うことになると切り返しました。また、中国に屈し、関税を撤廃する考えですが、アメリカの赤字の半分は中国からくるものだと指摘しました。トランプ氏は2021年に経済回復を実現すると訴えました。

ハリス氏は、バイデン氏は年収40万ドル(約4223万円)以下の人に対して増税は行わず、水圧破砕法を廃止しないとしました。副大統領時代のバイデン氏の「景気回復法案」はアメリカに有益だと主張しました。ペンス氏は、ハリス氏は何度も水圧破砕法を廃止すると訴えたことから、今の話は事実に基づいていないと言い返し、化学石油燃料業を廃止すると経済衰退をもたらすと強く主張しました。バイデン氏は前回の討論会で、2度もトランプ氏の減税を廃止するとアピールし、まさに普通の家庭に増税の負担を加えることになるのだと突きつけました。

次に司会者は人類にとっての「気候変動」の脅威の質問をしました。

ハリス氏は、バイデン氏は再生エネルギーを発展させ、温室効果ガスをゼロにし、700万人分の仕事を創出すると述べました。トランプ氏は科学を尊重せず、気候変動の脅威を理解していないと蔑みました。ペンス氏は、トランプ政府は科学に基づいて行動をし、アメリカ人は環境を大事にしているので、2兆米ドルを使うグリーン政策によって人々に負担をもたらす必要はないと示しました。

次は、貿易戦争の問題に言及しました。

ハリス氏はトランプ氏は中国への「関税戦」で、アメリカの製造業で30万人分の仕事を失い、農民の破産、経済の衰退をもたらしたと指摘しました。ペンス氏は、「我々は中国との貿易戦争に負けましたか?副大統領時代のバイデン氏は戦いもしないのに、製造業で数十万人分の雇用を失ったのです。トランプ氏はそれを取り戻した上、さらに50万人分の雇用を創り出した」と論を張りました。

次に、司会者は、中国との外交問題について言及し、アメリカにとって、中国との関係ほど重要なものはなく、トランプ氏は責任を取らなければならないと言いました。では、アメリカと中国の関係はどのようなものでしょうか。

ペンス氏は、元の北米自由貿易協定(NAFTA)は多くの米国工場を閉鎖させたが、現行の米墨加の貿易協定がうまく機能し、アメリカの自動車産業を勝利させましたが、ハリス氏は当初、現行の協定を反対していました。また、中共が伝染病の主犯であり、WHOと結託して、中国への調査を阻止したことに、トランプ氏は憤慨していると述べました。さらに、トランプ氏は就任以来、中共に強硬な姿勢ですが、バイデン氏は中共を高く評価し、疫病流行の初期、トランプ氏の中国への旅行禁止令を反対したと指摘しました。トランプ氏は中共への強硬な姿勢は今後も変わらず、対外関係における「バランス」と「責任」も強調しました。

これに対し、ハリス氏は、外交は友人作りと同じで、約束を守り、忠誠を誓う関係を育むとし、トランプ氏は私たちの友達を裏切り、2016年大統領選を妨害する権威主義政権ロシアを抱擁し、プーチン氏を信じ、自分の情報機関を信じていないと述べました。ペンス氏は、トランプ氏は在イスラエル米大使館をエルサレムに移動するという外交上の約束を果たし、バイデン氏も同じ約束をしたが実行しなかった。

また、北大西洋条約機構(NATO)により多く支払わせ、インド太平洋諸国との協力を強化し、ISISを破り、そのボスであるバグダディを殺したと訴えました。ハリス氏は、トランプは退役軍人を尊重せず、イランのスレイマニー将軍を殺害した後、イラクの米軍は攻撃され、大きな損傷を蒙ったと指摘し、トランプ氏は彼らが頭痛の種であり、捕虜だったジョン・マケインは戦争の英雄ではないと反撃しました。ペンス氏は、トランプ氏についてのこれらの主張を否定し、自分は海兵隊にいたので、現在従軍している人は誰でも、トランプ氏が彼らを尊敬していることを知っている。スレイマニーは、何百人ものアメリカ軍人を殺し、これ以上の犠牲を防ぐためにトランプ氏は彼の死を命じたのです。バイデン氏はスレイマニーを殺すことに反対していたし、そもそもビンラディンを殺すことにも反対していたと語りました。

次に彼らは最高裁にまで議論しました。主な争点は、新たに指名されたバレット判事が中絶権の判決を覆すのかという問題から、二人は中絶問題に踏み切りました。

ハリス氏は、女性は自分の体についての選択権を持つべきで、つまり中絶を支持し、バレット氏の指名に反対すると言いました。ペンス氏は、バレット氏の体には信仰心からの強い力があるという発言がハリス氏から攻撃の的にされたと言います。ペンス氏は、自分は命を尊重し、生きる権利を支持します。しかし、バイデン氏とハリス氏は後期中絶を容認します。誰もが知っているように、その時の胎児はすでに大きく成長し、生きていると説明しました。

アメリカの警察による黒人の誤った殺害が引き起こした社会的混乱の話も議論の焦点でした。

ハリス氏は、制服警官に殺された人のために抗争することを強く主張し、「バイデン氏も私も、悪い警官は悪い警官であり、司法制度を改革する必要があり、首を絞める逮捕法を廃止し、大麻犯罪の罰則を軽減させる」と声高に訴えました。ペンス氏は、私たちは皆公正な法制度のために努力しており、フロイト事件で、警察が黒人を誤って殺したことへの正義を果たす、これについて、言い訳はないとした一方で、暴徒が破壊、略奪することも同様に言い訳はないと意見しました。ハリス氏とバイデン氏の、現政権は人種を差別しているとの言い方は扇動であり、アメリカを攻撃しており、無責任だと示しました。

ハリス氏は、トランプ氏自身が人種差別主義者であり、そもそもメキシコ人を強姦魔や犯罪者と呼び、イスラム教徒の入国を制限し、反イスラム・反ユダヤ主義者であると述べました。ペンス氏はハリス氏に対して、「アメリカ人が主流メディアを嫌う理由を知っていますか? あなたと同じで、文脈から外れた引用をしています。トランプ氏はネオナチやkkkのような極右翼も糾弾しているし、自分の孫もユダヤ人です。あなたは検察官としての経験があると言うが、サンフランシスコで検察官をしていた時、アフリカ系アメリカ人の収監がさらに増えたのに、あなたは司法改革のために努力しませんでした」。ハリス氏は、検察官の仕事がよくできており、国家モデルであると押しながら、アメリカの制度的差別を再び取り上げ、それを抑制するために、常にカメラを持ち歩くようになると強調しました。

最後に、司会者は総選挙の投票について尋ねました。

ハリス氏は、バイデン氏を支持する民主党員と一部の共和党員、以前の共和党政権のスタッフ、500人以上の退役した将軍、数人の元国家安全保障顧問を含む連合を構築していると述べました。関連する質問に答える際に、ペンス氏は彼とトランプ氏が選挙に勝つと述べ、バイデン氏とハリス氏がワシントンでしたこと、そしてバイデン氏が47年間行ったことの全てが悪かったと意見しました。また、過去3年間、民主党は2016年の選挙結果を覆そうとして、バイデン氏とオバマ政権は、彼とトランプ氏のチームを監視、盗聴し、ヒラリー氏もトランプ氏を貶めるためのロシアゲート計画を承認し、バイデン氏に「選挙では絶対に引き下がらない」と言っていたことなどを挙げ、ハリス氏に疑問を呈しました。また、現在の郵便投票の不正に強く懸念しました。

討論会が終わる前に、司会者は学生のブラウンさんからの質問を共有しました:ニュースを見ていると、すべてが共和党と民主党の議論であり、市民は市民と戦っている。リーダーは平和的に仲良くすることができますか?

ペンス氏は、「あなたが地元のメディアで見ているものがすべてのアメリカ人を代表するものだと思わないでください。故ギンズバーグ判事とスカリア判事は、左と右で、全く異なる哲学を持っていたが、両家は非常に親密だった。ステージ上で議論をしていても、ステージ外では仲良くなることができます。平和だけど考えが違う、そんな風になることを皆に勧めたいと思います。お互いに大切にしています」と述べました。そして、ハリス氏は「若い人たちの声は未来が明るいと感じるから好きです。過去4年間、アメリカ社会ではズレが存在しているが、バイデン氏はそれをなくすことが出来る」とこの生徒に答えました。

討論会の後、司会者はトランプ夫妻に伝染病からの回復を祈りました。また、ハリス氏とペンス氏の両家族も挨拶を交わしました。

2人の議論はトランプ氏とバイデン氏の議論より持続的で一貫していました。ハリス氏の回答は、ペンス氏への特別な脅威はありませんでしたが、司会者から最初に2つの鋭い質問があり、ペンス氏は適切な答えを出しました。そして全体的に、ペンス氏は司会者の質問に沿うよりは、自分の発言時間を使ってハリス氏に応じました。ペンス氏は、司会者からの質問を自分で選び、すべての質問に答えず、重要でないと感じた質問はスキップしたことがわかります。結論から言うと、ペンス氏は今回の討論会で素晴らしい仕事をしました。彼の考えは明確で、答弁の優先順位もよく、特に礼儀正しく、良い内容でした。代表的なものは少なくとも2つの箇所に表われています。

まず、トランプ氏が米中関係をダメにしたと発言したハリス氏に対し、ペンス氏は、米中貿易戦争がアメリカにもたらしたポジティブなデータを列挙した一方、バイデン氏は中国に屈服し、関税を撤廃した。「アメリカは中国との貿易戦争に負けたのか?バイデン氏は戦いもせずに何十万もの製造業の仕事を失くし、それを復活させたのはトランプ氏だった。彼の対中政策は明確です。つまり、「強硬」「バランス」「責任」の3つの言葉に集約されます。

第二に、もしバイデン氏が当選した場合、トランプ氏は平和的に権力を移譲するのだろうか、というハリス氏の質問に対して、ペンス氏は、2016年の選挙結果が気に入らず、民主党は3年以上にわたり、偽りのロシアゲートなどでトランプ氏を攻撃してきたことを振り出しました。言い換えると、民主党がトランプ政権への干渉をしているのに、権力の平和的移転を言えるのかと、ハリス氏に問いかけました。

同様の強力なリターンは、まだたくさんあります。例えばペンス氏は、オバマ政権が最高裁の議席を増やして左派を多く設置したいと考えていたことについて、ハリス氏や民主党議員の、勝てない時にルールを変えようとしたり、質問に答えるのを拒否するやり方を批判しました。

議論の最後に、ペンス氏にはもう一つのハイライトがあります。司会者は中学生の質問に言及し、ペンス氏の答えはとても素晴らしいです。中国の古い言い方に、「人と仲良くするが、自分の考えを持ち、安易に人に同調しない」とあります。アメリカ人はお互いに闘っていると思わないように、観点が違っても友達になれると子供たちにアドバイスしました。この問題について、ハリス氏はアメリカ社会は分裂しており、それを治すには左翼のバイデン氏でないとだめだと言い続けました。

今回の問題からも、現在の共和党とアメリカの極左の違いがよくわかります。共和党は社会平和、安定を望むのに対して、ハリス氏に代表される極左勢力は、アメリカ社会は分裂している、警察は偏見に満ちている、政府は差別的だと叫んでいます。実は、中共が中国大陸でやっていることと全く同じで、「憎悪」を利用して人々を扇動・支配し、本来安定していた社会構造を互いに排他的な二つの矛盾したグループに分裂させるのです。

さて、今日の討論会要約はここまで。

 
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