前回的中の「予言者」ら 今回もトランプ当選を予測 米大統領選2020【なるほどTHE NEWS】 

2016年の大統領選で、ほとんどの世論調査が大外れしましたが、トランプの勝利を見事に予測した2人の「予言者」がいました。今年、この2人は再び、トランプの再選を予測しました。

予言者の一人は、アメリカの有名な映画監督、マイケル・ムーア氏です。彼は左派の人物ですが、2016年に「トランプ氏はきっとホワイトハウス入りするだろう」と予測しました。当時、彼は5つの理由を挙げました。

まず、トランプ氏が選挙に掲げた政策は、ペンシルベニア州、ミシガン州、オハイオ州、ウィスコンシン州を代表とした、工業が衰退した地域の元民主党支持層の支持を得ました。

第2に、トランプは「鬱憤がたまった」白人男性を引き付けることに成功しました。これらの有権者は、当時の政治状況に多くの不満を持っていました。

第3に、ヒラリー氏は長年政治に携わっており、古い政治の象徴として問題を多く抱えていました。有権者の7割近くが彼女は誠実さに欠け信頼できないと感じていました。

第4に、ヒラリー氏にはバーニー・サンダース氏という党内のライバルがいました。彼は社会主義者で、若い人たちに人気がありました。民主党がサンダース氏よりもヒラリー氏を候補に指名したのは、オバマ・バイデン政権の内部操作によるものだと、サンダース氏の支持者の多くが思っていました。したがって、これらの有権者はヒラリー氏には投票しません。

5番目は「ジェシー・ベンチュラ効果」(Jesse Ventura)です。ジェシー・ベンチュラ氏は元プロレスラーで、 エンターテイメント業界のスターです。トランプ氏は彼を彷彿させています。1999年、このベンチュラ氏は驚くべきことにミネソタ州知事に当選したのです。「ジェシー・ベンチュラ効果」とは、人々が投票所に入って選択するとき、特別な候補者を選ぶ傾向があり、若者にいたっては親を狂わせる候補者をわざと選ぶという現象です。たとえば、ナイアガラの滝の端に立つと、滝を飛びこえるとどんな感じになるだろうと想像してしまうのと同じです。投票所も不思議な場所で、人々がボタンを押す瞬間、どんな不思議な化学反応が脳内で起きるのかはわかりません。

この5つの理由に基づいて、ムーア氏は2016年にトランプ氏が勝つと結論付け、そして、当たったのです。

今年の大統領選に視点を移すと、この5つのポイントは今回も当てはまることがわかります。アメリカの有権者が最も関心を寄せていることは何でしょうか?経済です。トランプチームは経済再生を強調しているため、有利な点になります。つまり、アメリカの古い工業地区の有権者は依然として経済重視の政権を選択するでしょう。

2番目、ワシントンのリベラル派政治家に対する白人の不満です。これは、今年も同じです。

3番目、当時のヒラリー氏をバイデン氏に変えてみれば分かります。バイデン氏のスキャンダルと、過去数十年にわたる政治背景は、彼の選挙に大きな影を落としています。

4番目、当時民主党内の、サンダース氏へのネガティブキャンペーンは、まるで今年の主流メディアやソーシャルメディアのやり方のようです。これらのメディアのバイデン一家のスキャンダルへの沈黙とフィルタリングに多くの有権者は反発しています。グーグルトレンド(GoogleTrends)が示した投票変更希望者数の急増はそれを裏付けています。

最後のポイント、「ジェシー・ベンチュラ効果」は今年誰に起こるでしょうか?私は答えを出しません。すべての視聴者が自分の答えを持っていると思います。この効果は選挙に影響を与える多くの要因の1つにすぎず、決定的な要因ではないと思います。

詳細な分析を持って、2016年に当選者を見事に当てたマイケル・ムーア氏は、今年の選挙についてもトランプ寄りの見解を表明しました。10月29日ムーア氏は、世論調査を信じないことと、トランプ氏の投票数は常に過小評価されていることをメディアのインタビューに語りました。

彼は一つの根拠を紹介しました。トランプ氏の支持者の多くは、世論調査機構もフェイクニュースに加担しているとみています。調査の電話がかかってきても、彼らは答えるのを拒否する傾向があり、その結果、バイデン氏がリードしているように見えるとムーア氏は分析しました。

ムーア氏はまた、世論調査を見るならば、バイデン氏の支持率は「発表されている数字の半分ぐらいに考えたほうがいい」と述べました。彼は8月に、今年のトランプ支持者の並外れた熱意を見れば、トランプ氏は再び選出するとの見方を明確に示していました。

それでは次に、2016年の当選者を見事に当てた二番目の「予言者」を紹介します。今度は人ではなく、「南カリフォルニア大学」です。

この大学は「社交判断」という独特な方法で調査を行いました。調査対象は誰に投票するのかを聞かれるのではなく、自分の友達や周りの人々が誰に投票するだろうと聞かれます。この方法で同大学はトランプ氏の前回の当選を予測し、そして今年も、彼らは同様なアプローチで分析した結果、トランプ氏が今回も勝つと予測しました。

 
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