ウィキリークスがディープステートを暴露?アサンジ氏がトランプ大統領に特赦を要求

ウィキリークス創始者のジュリアン・アサンジ氏がトランプ大統領に対し、正式に特赦を要求しました。また、2016年にウィキリークスが公表した、米国務省内部文書に関連するアサンジ氏の電話の録音データも明るみに出ました。

米国メディアのゲートウェイ・パンディット(Gateway Pundit)は12月16日、ウィキリークス創始者のジュリアン・アサンジ氏が15日、トランプ大統領に対し正式に恩赦請求を提出したと報じました。

2010年からウィキリークスは米国をはじめとする複数の政府のスキャンダルに関する機密文書を大量に流出させ、世界に衝撃を与えました。米司法省はアサンジ氏を反スパイ活動法に抵触したとして非難しています。現在、ロンドンで収監されているアサンジ氏は、身柄が米国に引き渡されるかどうかを決定する判決を待っています。

豪州連邦議員のジョージ・クリステンセン氏(2020.12.12)
「トランプ大統領、どうかジュリアン・アサンジ氏を赦免していただきたい」

オーストラリア議会のジョージ・クリステンセン議員は先日、トランプ大統領に対しオーストラリア市民であるジュリアン・アサンジ氏の赦免を求め、アサンジ氏はヒラリー氏の情報を暴露したことで民主党のターゲットになってしまったと考えていると述べています。

豪州議会のジョージ・クリステンセン議員
「アサンジ氏に対する攻撃は、言論の自由と報道の自由に対する戦いで、それは民主党が起こしたものでもある。彼らがアサンジ氏を攻撃したのは彼が、世界政府(を提唱する)グローバリストで戦争屋というヒラリー・クリントンの素顔を徹底的に暴いたからだ。あなたの支持者として私は、ディープステート勢力が私たちの基本的な権利を破壊して逃げうせることを、あなたは許すことはないと信じている」

今年の大統領選挙の前日に米司法省は、ロシアゲート調査報告更新版の発表を通じて、ミューラー特別検察官のチームが、アサンジ氏とウィキリークス、そしてトランプ大統領の元選挙顧問のロジャー・ストーン(Roger Stone)氏がロシアと手を組んで、大統領選に影響を与えようとした件を追求しようとしたが、最終的には証拠不十分で断念したことを明らかにしています。この事件は2016年7月にウィキリークスが、情報提供者が民主党全国委員会のサーバーから入手した、民主党がヒラリー氏とサンダース氏のどちらを候補者にするかを決定する際に、ヒラリー氏に不当に肩入れしたという情報をリークしたことを指しています。

アサンジ氏に関するもう一つの事件が、民間調査機関の「プロジェクト・ベリタス」創始者のジェームス・オキーフ(James O’Keefe)氏によって明らかにされました。オキーフ氏は16日、アサンジ氏が2011年8月26日に当時の国務省のクリフ・ジョンソン弁護士との電話の録音データを公表しました。これはアサンジ氏が国務省に電話をかけて、国務省の機密文書を含む25万件の外交通信が、ウィキリークスから解雇された元スタッフによって何の編集もせずに公表される可能性があるうえ、関連の政府職員がリスクにさらされる恐れもあることを警告したものです。

 
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