アフガニスタンが中共諜報員10人を逮捕 中国に正式な謝罪を要求【禁聞】

インドメディアはアフガニスタン外交官と国家安全保障部門高官の発言として、アフガニスタンが先日、中共諜報員10人を逮捕したうえ、このグループが首都カブールでテロ活動を指揮していたと報じました。この件で中共政府は面目をつぶし、アフガニスタンに秘密保持するよう説得を試みたい意向ですが、アフガニスタン政府は中共政府に正式な謝罪を要求しています。

インドの「ヒンドゥスタン・タイムズ」は12月25日、アフガニスタン国家安全保障局が12月10日からスパイ活動への従事とテログループの組織を行った疑いで中国人10人を拘束したと報じました。彼らは中共国家安全部にかかわりがあるグループだとも報じられています。中国人がアフガニスタンで「スパイ罪」で逮捕されるのは初めてのことです。

ヒンドゥスタン・タイムズはカブール反テロ機関高官の話として、拘束された中国人の李陽陽(Li Yangyang)と沙紅(Sha Hong)はテロ組織ハカニ・ネットワークと頻繁に連絡を取り合っていたと報じています。李陽陽は当局による取り調べを受けた際に、アルカイダ、タリバン、そしてアフガニスタンのクナル州とバダクシャン州のウイグル人情報を収集していたことを認めています。

警察は彼らの住居から武器や爆発物などを押収しており、2人を逮捕した後にさらに中国人8人を逮捕しました。

ハカニ・ネットワークはアルカイダやタリバンと密接な関係があり、反アフガン政府、反NATO、反米軍組織として米国の「テロ組織」リストに挙げられていることはよく知られています。

時事評論家の藍述氏は、中共は海外で東トルキスタン独立運動のテロ活動の証拠を見つけたいとしていたが、中共諜報員はアフガニスタンでテロ活動を行っているこれらの組織と接触していたと述べています。

時事評論家の藍述氏
「国際社会の中共に関する認識がさらにはっきりした。中共が国際社会でこうした厚顔無恥な行為に及んでいるのは、彼らが回族やウイグル族、中国のイスラム教徒を鎮圧する口実をつくるためだ。これらは実際には、中共が世界の目をごまかすこの種の虚言と暴力に頼っていることを非常によく証明している」

藍述氏は、国際社会は中共が輸出から内需に転じることでテロリストを養成しようとしていることを暴いており、このことは中共の顔に平手打ちを食らわせるだけでなく、国際社会に中共の本質をよりはっきり知らしめることにもなると指摘しています。

在米ウイグル人協会のイリシャティ副会長は「911以降、米国はアフガニスタンやイラクへの派兵を考えていたため、中共から支持を取り付ける必要があった。その交換条件として、中共は何の根拠も示さずに『東トルキスタン独立運動』をテロ組織と位置付けて非難した。そのため、米国と国連は東トルキスタン独立運動をテロ組織に指定した。だが米国は先月、テロ組織リストからその名前を削除した」と指摘しています。

在米ウイグル人協会のイリシャティ副会長
「つまり、米国は以前に犯した過ちを改めたということだ。だがウイグル人はそのために、911以降ずっと、中共から鉄の拳とジェノサイドによって弾圧されるという形で代償を支払っている。今では数百万人が収容所に入れられ、家族が引き離され一家離散になっているが、この言葉には何の誇張もない」

イリシャティ氏は、「中共による武力弾圧は世界から非難されている。こうした状況で、中共がアフガニスタンでテロ活動を行う理由は、ウイグル人の中にテロリストがいることを示す証拠をねつ造したいからだ。そしてその後は、彼らは好きな時に一人か二人を拘束して、テレビで彼らに罪を認めさせるつもりだ」と指摘しています。

実際に、米国がアフガニスタンから撤退してから中共は現地での影響力を強めており、昨年にはタリバンの代表を中国に2回招いています。このことから、中共とタリバンが普通以上の関係を築いていることがうかがえます。

在米ウイグル人協会のイリシャティ副会長
「米国の反テロ活動は一貫してタリバンに向けられている。そして現在、中共は彼らのパートナーになっている。特にアフガニスタンのハカニ・ネットワークは最も邪悪で、ISISの支部でもある。となると、中国共産党、中共政府がその背後にいることになる」

イリシャティ氏は、中共が国際社会がテロ組織であると認識しているタリバンとハカニ・ネットワークのどちらにも関係していることは、中共政府が彼らの背後に存在している証だと考えています。

インドメディアはさらに、アフガニスタンのガニ大統領は今回の逮捕に関する報告を受け、前アフガニスタン情報局局長のアムルッラー・サレー(Amrullah Saleh)第1副大統領に調査と中国側との交渉を監督し、今回の敏感事件を詳細に調べるよう命じたと報じています。

サレー第1副大統領も中共の王愚(おう・ぐ)駐カブール大使と面会して今回の拘束事件を伝えたうえ、中国側が公式に謝罪して、国際規則への違反と、アフガニスタン政府の信頼を損なったことを認めれば、アフガニスタンはこれらの中共諜報員の赦免を考慮するが、それができないのであれば彼らは刑事訴訟の対象になると伝えています。

時事評論家の藍述氏
「中共政権は脆弱な虚言の上に成り立っている。彼らが行うすべての謝罪、特にこうした国際社会で何かをねつ造したり、誰かに罪をなすり付けた場合の謝罪はすべて、国内世論を紛糾させる可能性がある。そうしたことはすべて中共の統治基盤を大きく弱体化させる可能性がある」

藍述氏は、中共はこのように非常に脆弱な虚言を基盤に成り立っている政権で、誰かに頭を下げることは耐えられないため、絶対に謝罪しないだろうと考えています。

 
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