有事に備えて 米国在台湾協会と民間団体が共同イベント

3月27日、国防問題を懸念する台湾の民主進歩党台北市党部委員会主任委員で、壮闊台湾協会理事長 の呉怡農(ご・いのう)氏は、米国在台湾協会(American Institute in Taiwan, AIT)等と協力して、防衛・医療分野の専門家を招き、不測の事態に備えるための「プリペアド・プロジェクト(Be Prepared)」1日キャンプを開催しました。イベントには約100人が参加しました。

交通事故のシュミレーション現場では、日常生活の中で実際に遭遇する可能性のある状況を想定し、負傷者を優しく道端に運ぶなど、危機対処能力を高めるためのシミュレーションが行われました。

壮闊台湾協会理事長 呉怡農氏
「多くのプログラムを用意した。外傷の応急処置や実際の操作などもある。みんなが協力して最悪の事態に備え、互いに支え合い、我々が一つになることでこの社会はより強固になる」

呉怡農氏は、安全保障の概念を日常生活に取り入れることで、社会と国防の距離を縮めることができると述べています。壮闊台湾協会や米国在台湾協会などの団体が共同で開催した1日キャンプの「プリペアド・プロジェクト」は、実践的な演習に止まらず講義を通じて明確なメッセージを伝えました。

米国在台湾協会台北事務所副所長 レイモンド・グリーン氏
「あらゆる種類の危機に備えることで、台湾の人々が自分たちの民主主義と生活様式を守る決意をしているという明確なメッセージを発信することができる。勿論、米国は『台湾関係法(Taiwan Relations Act.略称TRA)』の下で、台湾が自衛能力を維持できるよう支援を続ける」

台湾国防部参謀本部元参謀総長 李喜明氏
「敵の立場から見て、軍人が地域社会にこれほど溶け込み、目に見える防衛の力と、目に見えない意志がうまく組み合わさっているとき、これは大きな抑止力となる」

「Be Prepared」1日キャンプの参加者
「全ての人が互いに助け合い、外敵からの攻撃に対抗できるよう、台湾全土に拡大して行ってほしい」

軍事的な脅威から自然災害に至るまで、台湾は常に安全保障上の様々な脅威に直面しています。参加者は、この活動を通じ、新しい時代の国家安全保障概念を学び、危機的な状況下での対応力を養うことができました。

NTD Japan

 
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