共和党下院議員 銃規制は犯罪者を対象とすべき

米国では複数の都市で凶悪犯罪が増加しており、銃規制に関する新たな法案が上院に提出されています。 この犯罪の増加傾向の背後にあるものについて、スコット・ペリー下院議員に話を伺いました。

共和党のスコット・ペリー下院議員によると、都市部での犯罪が急増しているため、最近米国における銃の購入者が増加しています。

ペリー議員は、銃規制に関する法案は犯罪者を対象としたものであり、法律を遵守している銃所有者を対象としたものではないと考えています。

米共和党 スコット・ペリー下院議員
「犯罪者の定義は、法律に背く人たちだ。なので、犯罪者に書類への記入などを義務付ける法律があっても、犯罪者が違法に銃を手に入れて使用しようとするならば、書類の記入など気にしないに決まっている」

ペリー議員は、下院で先日可決された2つの銃規制関連法案は、最近起きた銃乱射事件に対応できていないと批判しています。また、ペリー議員は犯罪増加の根本的な原因に注目するよう議員らに呼びかけています。

米共和党 スコット・ペリー下院議員
「米国人は家庭崩壊に直面している。人々は通常行かないような場所に行き、何らかの理由で犯罪行為をしなければならないような状況に置かれている」

ペリー議員は、特定の犯罪が起訴されず、法律が完全に施行されていないために、多くの犯罪行為が野放しになっていると付け加えていました。また、法律を守る市民の武装を解除するのではなく、実際に何が原因で人々が殺されているのかをもっと詳しく調べてほしいと述べています。

米共和党 スコット・ペリー下院議員
「米国の殺人事件では、ライフルを用いた犯罪はナイフよりも責任が小さく、FBIが手足と見做しているような他の武器よりも刑事責任が小さい」

ペリー議員は、銃規制は犯罪そのものだけでなく、精神衛生上の問題にも焦点を当てるべきだと考えています。しかし、ペリー議員は人々の精神衛生状態を判断する官僚を信用していません。

米共和党 スコット・ペリー下院議員
「私たちの社会や政策立案者の中には、銃器を保有したいと思うこと自体に精神衛生上に問題があると主張する人たちがいる。だから、誰が精神衛生の基準を決めるのか、非常に慎重にならなければならない」

上院院内総務のチャック・シューマー氏は先週、上院では近いうちに銃器購入時の身元調査の拡大について投票を行うと述べました。上院少数党院内総務のミッチ・マコーネル氏は3月29日、精神状態に問題を抱えた人が銃を保持できないようにする法案を作成するべきだと述べ、民主党員と身元調査について議論することを望んでいます。

 
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