中共の同盟相手はどこだ 専門家「歩めば歩むほど道は狭まる」

バイデン政権とイラン核合意に関する協議の再開を検討するなか、北京当局は先週、イランと25年間の協力提携を結び、米国の対イラン制裁に対抗する姿勢を表しました。

トランプ前大統領は2018年に核合意からの離脱を表明し、イランに対し厳しい制裁を実施して大きな痛手を負わせました。バイデン大統領は就任後、イランがウラン濃縮の停止とこの協議の再開を条件に、核合意に復帰する意向を示しました。

米国、イラン、欧州連合による包括的共同作業計画 (JCPOA:Joint Comprehensive Plan of Action)の会談が、来週ウイーンで行われますが、中国メディアは「中国とロシアのサポートによって、イランの意欲が高まった」「覇権を打ち破る大舞台がもうすぐ上演される」と報じました。

ワシントン戦略情報研究所所長の李恆青氏
習近平は以前に『戦略的自信を高める』『我々の友人は世界中にいる』と言ったが、実際にはそれとは正反対で、彼のこの発言は見栄っ張りの言うことだ。中国(共)が今一番やりたいのは、ロシアと同盟を結びプーチンと協力して米国に対抗することだが、これは習近平の一方的な願望だ。二番目がイランだ。もちろん、彼がずっと放棄できないものもある。それが北朝鮮だ」

ワシントン戦略情報研究所所長の李恆青(り・こうせい)氏は、中国はロシアとの過去数十年の交流の中で、利益が得られたためしがなく、イランは米国からの長期間にわたる制裁を受けて経済崩壊の危機に直面しているため、中共はイランから原油と天然ガスしか入手できず、人民元での決済を進めたいがその効果も限定的だと疑問を呈しています。

また西側諸国との同盟関係においては、中共は昨年ようやく「RCEP(アールセップ)パートナーシップ協定」を締結するやいなや豪州に対し貿易戦争を仕掛け、その他の国を失望させました。またEU高官に対する「反制裁」の発動も、「包括的投資協定(CAI)」の延期を招きました。

李恆青氏
「よって、彼らが今同盟を結べるのは、他の国が相手にしないか、あるいは貧しすぎてどうしようもなく、国内に対し独裁を行い、国と国民に災いをもたらす政権しかない。最後は中国から大金をもらい、いくらかの米ドルを持って帰って彼らの組織を守る。このような国だけが中共に近寄ってくる」

李恆青氏は、習近平が主導する「国内国外二重循環」によって、中国がロシア、朝鮮、イランそして一部のアフリカ国家とで一つの閉鎖された循環を形成するのであれば、その道は「歩めば歩むほど狭くなる」と分析しています。

 
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