日本アニメの中国国内放映、中共の検閲と許可が必須

中共政権は現在、中国での放映を許可する前に、すべての日本アニメに対して検閲を行っています。これを受けて、中国のアニメファンの中には台湾のプラットフォームに乗り換える人も出てきています。

オンラインニュースサイトの香港01は4月2日、中共はすべての動画配信プラットフォームに対し、日本のアニメ動画を中国のメディアを管轄する「国家ラジオテレビ総局」(NRTA)に提出し検閲を受けるよう要求したと報じました。

アニメ動画は放送前に許可を受けて登録される必要があります。審査期間が長く、登録数に限りがあるため、今後、中国で配信できる日本アニメの数は大幅に減少することになります。

この政策により、中国最大の動画配信プラットフォームである「ビリビリ」(Bilibili)は中国での独占放映権を購入したにもかかわらず、日本のアニメ動画の多くを配信できなくなるといいます。

複数のネット情報によると、ビリビリで配信されていた日本のアニメ動画の多くは「香港、マカオ、台湾でのみ視聴可能」と表示されているといいます。

中国のネットユーザーがこれらの動画を視聴するには、中国のネット検閲をすり抜ける特殊なアプリが必要となります。

ビリビリのユーザーや他の中国のネットユーザーの多くは、この動きに不満を募らせています。

中には「アニメ動画が放映前に許可を受けなければならないって本当?」と訝しむ人もいます。

「新しいアニメ動画が許可されるとは考えにくい」と疑念を呈する人もいれば、「これでは私たちは20年前に戻ってしまう」と言う人もいます。

中国のアニメファンの多くは、今、台湾のアニメ配信プラットフォームに移動を始めています。

その中には台湾を称賛するコメントを残したり、いっそのこと台湾人になりたいと嘆く声も聞かれます。

 
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