香港民主派議員が投獄された

香港で最も影響力のある大物民主活動家たちに実刑判決が下されました。かつて自治権を一部認められていた香港は今、中共政権の厳しい締め付けに直面しています。

4月16日、香港の著名な民主活動家9人に実刑判決が言い渡されました。香港「民主派の父」と呼ばれる李柱銘(マーティン・リー)氏は11か月の禁錮刑を執行猶予付きで言い渡されました。7人の元立法会議員も8か月から18か月の禁錮刑を言い渡されています。

この有罪判決の理由は、彼らが2019年に2つの民主派抗議運動に参加したというものです。弁護人は、問題とされた抗議集会は平和的に行われており、被告は皆長い間暴力に反対していたと主張しました。

最も重い量刑を科されたのは活動家の元立法会議員李卓人(り・ たくじん)氏で、禁錮18か月の実刑を言い渡されました。彼は、法廷に入る前に支持者に感謝の言葉を述べました。

民主派活動家/李卓人氏
「刑務所に収監されようが、亡命しようが関係ない。私たちは共に戦う。同志の絆、連帯感を持つすべての香港市民に感謝したい。この連帯感をもって共に戦う限り、私たちは勝利することができる」

すでに拘禁されている香港メディア界の大物、黎智英ジミー・ライ)氏は、禁錮1年2か月の実刑判決を受けました。73歳になる「蘋果日報(アップル・デイリー)」の創業者である同氏は、中共政権を批判する急先鋒ですが、以前、香港から逃げ出すことはないと語っていました。

民主主義の提唱者、新聞創業者/黎智英氏(2020年7月)
「そんなことはできない。もし(香港を)離れれば、自分の名誉を傷つけるだけでなく、アップル・デイリーの信用を失墜させ、民主運動の連帯を損ねることになる。これは私が責任を取るべき事柄だ」

73歳になる、呉靄儀(マーガレット・ウー)氏も禁錮12か月の刑を執行猶予付きで言い渡されました。同氏は18年間立法会議員として活動していました。香港裁判所はこの判決によって同様の抗議運動を未然に防ぐことができると論じています。

今回の判決は、広くメディアと世論の注目を集めています。米国、EU、ドイツ、カナダ、フランス、オランダ、スウェーデンの在香港領事館代表は傍聴席で裁判を見守っていました。

EU外交官/チャールズ・ホワイトリー
「有罪判決が下されたのは民主活動家であり、平和的な抗議活動も対象とされている。明らかにこれは国際社会にとって重大な関心事であり、だからこそ今日私たちはここに来ている」

この判決は、中共政府が中共と香港の当局に対する批判を犯罪とみなす法律「香港国家安全維持法」を施行した後に下されたものです。全国人民代表大会の常務委員会は3月30日、香港の選挙制度変更案を全会一致で可決しました。これは、香港立法会(議会)などから民主派を事実上排除する仕組みとなります。

 
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