中国の銀行が世界規模で森林破壊に関与

最近の報告では、中国の銀行が世界的な森林破壊に関与していることを示しています。中共の習近平総書記が最近、環境保護の約束を口にしましたが、それは空約束に過ぎないと指摘する人もいます。

中国の銀行は世界中の森林破壊に資金を提供していると非難されています。

『森林と金融(Forest and Finance)』の最近の研究によると、中国の銀行は2016年から2020年にかけて150億ドル(約1兆6400億円)の資金を、アジア、ブラジル、アフリカにおける森林破壊に関与する事業体に提供していると指摘しています。

資金の点で中国を上回るのはブラジルだけですが、ブラジルによる資金提供はその大半が自国向けであり、中国とは事情が違います。

そのため、習近平氏が4月にバイデン大統領の気候変動サミットに参加して、今後5年間の石炭消費量を厳しく制限すると約束したとき、それを疑問視する声が上がったのも当然です。

米国の複数の議員もまた、中共が世界各地で化石燃料の開発事業に資金を提供していることを指摘しています。

『森林と金融』のキャンペーンディレクターであるトム・ピケン氏は「世界の経済大国は気候変動対策で大言壮語だが、熱帯の森林破壊に資金を提供している自国の銀行は見て見ぬふりをしたままだ」と指摘しています。

トム・ピケン氏はまた、銀行が故意に不法な森林破壊に資金を提供していることが明らかなっても、事態は改善されていないと述べています。

〈字幕版〉

 
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