米肥満率上昇 飛行機搭乗前に体重測定?

米国では肥満率が上昇し続けており、連邦航空局(FAA)は、飛行機が過積載にならないようにするため、航空会社が搭乗前に乗客の体重を尋ねる、または測定することを推奨しています。

報道によると、乗客は飛行機に搭乗する前に航空会社のスタッフに自分の体重を伝えるか、あるいはその場で体重を計測することになる可能性があります。

米連邦航空局(FAA)は先日、肥満率の上昇を受けて、乗客や手荷物の重量基準を更新することにしたと発表しました。飛行機の重量や重心位置を算出するために重量調査を実施し、過積載にならないようにするとしています。

FAAは航空会社に対し、乗り継ぎのある乗客を含め、毎日少なくとも15%の乗客から体重情報を収集するよう求めています。また、フライトの安全性を確保するため、3年ごとに体重調査を実施するよう提案しています。

ただし、この調査は任意であるため、乗客には調査への参加を拒否する権利があり、FAAも乗客のプライバシー保護のために情報を公開しないとしています。

Foxニュースによると、FAAの古い基準では、成人の乗客と機内持ち込み手荷物の平均重量は、夏季が170ポンド(約77kg)、冬季は175ポンド(約79kg)となっていました。 新基準ではそれぞれ190ポンド(約86kg)と195ポンド(約88kg)に引き上げられるとしています。

うち、男性の場合の平均重量は、夏季が200(約90kg)ポンド、冬季は205ポン(約93kg)ドとなっており、 女性の場合は、それぞれ179ポンド(約81kg)と184ポンド(83kg)になっています。

現在、米国では20歳以上の成人の約42.5%がすでに肥満症になっており、31.1%が過体重となっています。 米国肥満学会によると、2025年には米国人の50%が過度な肥満になる可能性があり、2030年には60%にまで上昇する可能性があるとしています。

 
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