原子力プロジェクトで中露が協力

中国共産党の習近平総書記は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と再びタッグを組んでいます。今回は、原子力エネルギープロジェクトでの協力です。

プーチン氏と習近平氏はロシアの技術を用いて、中国の2つの発電所にそれぞれ2基ずつ新たな加圧水型原子炉を建設する予定です。

この開発計画は、現在中国で他の2つの原子炉が建設されている中での新たな動きです。しかし、このプロジェクトをめぐり、これらの原子炉が何に使われるのか、懸念が高まっています。

これらが民生用のエネルギーとして使われるのか、それとも核兵器の製造に利用されるのかを知っているのは、中共政権だけです。

報道によると、中共は核リスクの低減に向けた米国との交渉を拒否しているといいます。このような姿勢は、核リスク削減に関する信頼を醸成するには程遠いものです。

プリンストン大学名誉教授の核物理学者フランク・フォン・ヒッペル氏は懸念を表明し、中共の核開発プロジェクトは軍事と民生の両方の機能を果たす可能性があると説明しています。

フランク・フォン・ヒッペル氏は最近発表した共同論文で、中共は2030年までに控えめに見ても1300発近くの核兵器を製造するだろうと予測しています。

中共は現在、約300発の核弾頭を保有していると考えられています。もしそれが事実であれば、今回の新たなプロジェクトは、核弾頭数が4倍に増えることを意味します。

〈字幕版〉

 
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