広州で感染拡大 隔離エリア住民に深刻な物資不足【禁聞】

広東省広州市で中共ウイルスの感染拡大が深刻化し、地元政府は封鎖や隔離措置を行って住民を自宅に閉じ込めたため、食料不足が生じています。これと同時に当局はさらに、一部の地域に大型隔離収容所を建設しましたが、隔離された住民は悲惨な状況に置かれています。

広州で疫病が急速に広まり、6月11日に中共メディアは、広州で新たに9人の感染者が見つかったと報じました。しかし住民は、実際の状況は公式発表をはるかに上回っているはずだと考えています。

この日、広州では新たに二つの地域が中程度リスクエリアに指定され、観光地32か所が封鎖されました。

6月11日、広州市では2か所がハイリスクエリアに、14か所が中程度リスクエリアとなりました。

広州市政府はこれらの地域に対し、居住区の封鎖、隔離と検査といった厳格な防疫措置を打ち出しましたが、感染拡大を食い止めることはできず、逆に現地住民の生活に深刻な影響をもたらしています。

広州市民の陳さん
「広州のハイリスク地域の住民は自宅から出られない。だが別の場所ではまだ自由に動くことができる。広州から出てマイカーで旅行するのは全く問題がなく、何も必要ない。しかし、公共交通機関を使って広州を出ようとしたらPCR検査が必要になる」

あるネットユーザーは動画を公開して、封鎖された複数の地域の中では住民が外出も買い物も病院に行くこともできないうえ、フードデリバリープラットフォームも配達ができないため、多くの家庭で物資不足が起きていることを明かしました。

陳さん
「これが共産党のやり方だ。先にあなたをちょっと飢えさせてから、小さな恩を売る。あなたはそれに感謝するだろうが、彼らは先にあなた方に食べ物を与えずに何日か飢えさせて、それから少しの肉や野菜を与えるのだ。あなたはそれに感動するだろうが、その食べ物にはずいぶん高い代金を支払わなければならない」

強制的に集中隔離された住民はもっと悲惨な目に遭っています。インターネットに投稿された動画には、地元政府が高架下に、集中隔離用のコンテナハウスを大量に設置している様子が撮影されています。

隔離が必要な多くの人はそこに住むよう手配され、各部屋の外は鉄条網で囲われています。あるネットユーザーは、「人間を養豚場の豚扱いしている」と投稿しています。

現在のところ当局は、蔓延する疫病に対処するため、さらに多くの隔離用コンテナハンスを全力で建設しています。

これより前、広州の各地域ではすでに大規模なPCR検査が行われており、ワクチン接種は一時中断しています。

広州の匿名市民
「彼ら自身も、PCR検査の精度がどれだけ低いのか分かっている。ワクチンを打っても、感染防止に役立っているのか分からないのだ。疾病コントロールセンターの専門家は、ワクチンは感染を防ぐためではなく、病気の発症を防ぐためのものだという。何を言っているのか私にはわからない。感染を防げないのならワクチンは何のために打つのか?」

ある広州市民は新唐人テレビの取材に対し、今回の感染拡大中に感染した人のほとんどは、国内産ワクチンを接種済みの人たちだと明かしています。

広州市の匿名市民
「市民はどこで疫病が流行しているのだと言ったところ、政府がそれはデマだと言って彼を拘束した。疫病の流行があったかどうか、話してはならない。今回の感染者の多くはすでにワクチン接種を済ませていた人なのに、やはり感染した。この状況は、今回の感染者の中で多くの割合を占めている。ほとんどがそうだ」

別のネットユーザーは動画を公開して、広州市南沙区万頃沙(なんさ-く まんけいさ)マンションを空にして集中隔離施設として使用されることとなり、700室余りが一日で空室にされたと明かしました。ネットユーザーは「広州の感染状況は当局の発表よりも深刻のようだ。そうでなければこれだけたくさんの隔離用マンションを何のために用意するというのか」

新唐人テレビが隔離施設となった現地ホテルに電話で問い合わせたところ、従業員は質問に答えませんでした。

隔離施設となった広州のホテルの匿名従業員
「ホテルは今の時期、外部を受け入れない。政府からの通知を待つ必要がある。こちらは今一時的に対外的な営業を行っておらず、具体的なことは私たちもよく分からない」

広州市民は、地元政府の極端な防疫措置におびえています。

あるネットユーザーが公開した動画では、包丁2本を持った女性が広州市内の大通りを歩いていて、その脇に警察車両が一台停まっています。昨年の武漢を彷彿とさせます。

広州の匿名市民
「だから彼らはまたもや庶民の言論の自由をコントロールしようとしているが、彼らは真実を隠匿したことによって発生する結果に責任を負わない。(疫病が)始まったばかりの武漢のように、彼らは庶民の口を塞ごうとしているが、彼らは庶民の命に対する責任は負わないし、こんなにたくさんの人が死んだのに、彼らは一言の謝罪もない。彼らは今もそうしたやり方なのだ」

中共政府は広州で大規模な防疫対策を行うと同時に、対外的には「防疫がどれだけ成功しているか」を絶えず宣伝していますが、封鎖エリアに住む民衆の生活は困難を極め、物資も不足しています。それを伝える情報は政府側から即座にブロックされ、疫病状況の真相を漏らしたとしてさらに多くの市民が拘束されています。

 
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