狼か羊か?中共の駐米大使が交代

中共の「戦狼外交官の一人が米国を去ることになりました。彼の後任は「」なのか、それとも「」なのか、多くの人が関心を寄せています。

中共の崔天凱駐米大使は6月21日、在米中共大使館のウェブサイトで談話を発表し、8年余りの任期を終え、近く離任することを明らかにしました。

崔氏は、談話の中で「中米関係は現在重要な岐路」に立っていると述べています。

各メディアは、中共外交部の秦剛副部長が後任として就任すると報じています。

ディーン・チェン氏は、ワシントンD.C.に拠点を置く保守系シンクタンク「ヘリテージ財団」のアジア研究センターの中国政治・安全保障担当上級研究員です。

ボイス・オブ・アメリカとのインタビューで、チェン氏は「新大使の就任に伴い、ワシントンはより激しい衝突に直面する可能性がある」と語っています。

チェン氏のこの発言は、中国製ワクチンへの疑念が高まることに比例して、中共への不信が高まっているとの指摘に対する、秦剛氏の強硬な主張を受けたものです。

今年2月9日の記者会見で、ドイツ人記者の質問に対し、秦剛氏は次のように答えています。

中共外交部 秦剛副部長(2021.02.09)
「あなたは今、中国は『戦狼外交』を行っていると言ったね。いくつかの国は、根拠もなく中国を中傷し、誹謗しているが、彼らこそ『戦狼』どころか、まさに巨大な『悪狼』なのだ」

秦剛氏が外交官としてのキャリアをスタートさせたのは、今から約30年ほど前の1992年でした。

駐英中共大使館の公使を経て、2018年に外交部副部長に昇格しました。

また近年は、習近平総書記が海外訪問する際に、頻繁に同行しています。

ブルームバーグのレポーター、ピーター・マーティン氏はラジオ・フリー・アジアの取材を受けた際に、秦剛氏の大使任命が確定すれば、習近平氏が大使候補者の米中関係における経験値を重視していないことを示すことになると述べています。

また、マーティン氏は「このような国では専門的な経験よりも、政治的な信頼度の方が重要かもしれない」と述べ、そのことが実際に人事に反映されていると指摘しています。

時事評論家の唐靖遠氏は、秦剛氏が駐米大使に就任した後、戦狼になるか、それとも羊としての姿勢を取るのかを定める要因は、習近平氏の二国間政策にあると指摘しています。

中国問題時事評論家 唐靖遠氏
「習近平氏が外交において挫折感を感じていれば、手を引いて目立たないようにすることもできる。最近の例では、中国共産党のプロパガンダにおいて論調を変え、羊の皮を被るように命じた」

秦剛氏は以前(2013.11.27)、米空軍のB-52戦略爆撃機を「張り子の虎」と表現しました。秦氏のこれまでの発言の中から「金言」と呼ばれる言葉をすでに収集し始めたメディアもあります。

秦氏は中共軍への信頼も表しています。

中共外交部 秦剛副部長(2014.03.05)
「中国人民解放軍は、赤い房の飾りがついた槍を持った、ただのボーイスカウトではない」

秦剛氏がいつ大使に就任するかは、現在明らかになっていません。

 
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