英上院議員 移植ツーリズムの禁止を呼びかける

英国では、移植ツーリズムをめぐる審議に際し、複数の上院議員が中共政権による宗教的マイノリティに対する迫害と生きた囚人からの強制的な臓器摘出という恐ろしい所業を糾弾しています。報道をご覧ください。

移植ツーリズム法案は英上院で7月16日、第二読会を通過しました。

この法案が可決されれば、英国市民は中国などの国に渡航して臓器移植を受けることができなくなります。

国民保健サービスNHS(National Health Service )の統計によると、2010年から2020年7月までの間に、中国で臓器移植を受けた英国人患者は29人に上ります。

この法案を起草したハント卿は、英国人が中共政権の強制臓器摘出という犯罪に加担することを防ぐ必要があると述べています。

英労働党上院議員のフィリップ・ハント卿
「デビッド・アルトン卿から中国での強制臓器摘出のことを初めて聞いたとき、私は戦慄を覚えた。臓器提供は生命を救う貴い行為だが、強制臓器摘出は商業化された殺人であり、疑いもなく最悪の犯罪だ」

フィリップ・ハント卿は英国で開催された人体標本展「リアル・ボディーズ(Real Bodies)」では、中国の大連市から身元確認書類や同意書のない死体が調達されたと述べています。

法案では、展示用の死体を海外から輸入する場合、英国国内で死体を調達する場合と同様の許可要件を満たすことを要求しています。

英労働党上院議員のフィリップ・ハント卿
「いかなる形であれ、ボディパーツを商業的に展示することは絶対に非倫理的であり、許されないことだ。それが権威主義国家による大量殺人と関係しているのであれば、私たちは何もせずに傍観するわけにはいかない」

無党派上院議員のデビッド・アルトン卿は、中共政権が法輪功学習者に対する残虐な迫害を開始してからもうすぐ22周年になることを指摘しました。法輪功学習者は強制臓器摘出の犠牲者の大部分を占めています。

英リバプール市 無党派のデビッド・アルトン卿
「法輪功への迫害が始まってから、7月22日で22周年になる。江沢民は7000万人もの中国人が実践していた法輪功を – 彼の表現を使えば – 「根絶」するために610弁公室を設置した。覆面調査で録音された通話の中で、中国の医師たちは、江沢民が法輪功に対する臓器摘出を直接指示していたと語っている」

英国政府は移植ツーリズムが重要な案件であることを認めつつも、既存の法律で既に対処されていると言っています。

しかし、ハント卿はこのような残虐行為を止めさせるためには明確な法制化が必要だと強調しています。

〈字幕版〉

 
関連記事