東京の中小企業 オリンピック観光客不在で打撃

現在、東京五輪が開催されていますが、観光客が少ないため、地元の中小企業は大きな損失を被っています。

東京の人気観光地である浅草では、観光客の姿がほとんど見られません。

浅草はオリンピックの開催によって、観光客が訪れることを期待していました。しかし、日本政府が都内の競技会場はすべて無観客開催と決定したため、中小企業は打撃を受けています。

老舗和菓子屋「亀十」井上修一氏
「東京オリンピックの時には、この浅草エリアには多くの観光客や外国人がいるはずだったが、大会での無観客試合が決定したため、浅草は閑散としており、残念に思っている」

和雑貨店「広尾はんなり」は、かつて高級ショッピング街に近い一等地にありました。

地元住民や世界各国からの観光客で賑わっていました。

パンデミックの影響により、店を外国人に人気のある住宅街に移転しました。しかし、観光客が少ないため、販売不振となっています。

和雑貨店「広尾はんなり」大前良久氏
「売上は当初の予想の半分以下、いや1割以下で、我々が当初期待していたものと比べると実質的にはほとんどない。少し良くなったと思ったら、緊急事態でまた落ち込んでしまった」

慶應義塾大学総合政策学部の教授、白井さゆり氏は、今年にオリンピックを開催することにはメリットがあると述べています。

慶應義塾大学総合政策学部教授 白井さゆり氏
「オリンピックを開催することは、何にせよ付加的な経済活動を引き起こす。なので、開催を中止することに比べれば、ましなのだ」

オリンピックは8月8日に終了し、続いてパラリンピックが開催されます。

 
関連記事