過去10年間で61万人の中国人が亡命

国連の最新報告書によると、過去10年間で60万人を超える中国人が海外で亡命申請を行いました。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のデータによると、2012年から2020年にかけて、中国からの年間亡命申請者の数は、2012年の15000人から6倍以上増加し、10万人以上に達しました。

2012年以降、少なくとも61万人の中国人が海外で亡命申請を行っています。

人種や宗教、国籍上の理由、特定の社会団体に参加、または異なる意見を持っているなどの理由で、本国で迫害を受けている、または迫害を受ける恐れがあること、これは亡命申請する際の必要条件となっています。

ニューヨークの人権弁護士 葉寧氏
「大量の逃亡はすなわち、人々が自分の行動でこの政府を選択しているということだ。今まで、ほぼすべての全体主義政権は、庶民たちが逃亡を選択したことによって、破綻している」

政治的理由だけでなく、多くの裕福な中国人も中国を脱出しています。「アジアで最も裕福な女性」として知られている楊惠妍(よう・けいけん)氏は、キプロスで「ゴールデンパスポート」を取得しました。楊惠妍氏は欧州連合(EU)の市民権を取得した「裕福な中国人500人」の1人です。

2020年には、中国から逃亡した人々の約7割が、亡命先として米国を選択しています。

 
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