カンタ選手「NBAからフリー・チベットの靴を脱ぐよう言われた」

プロバスケットボール協会(NBA)がボストン・セルティックスのセンター、エネス・カンター選手に「フリー・チベット」と描かれたスニーカーを試合で着用しないよう求めたところ、カンター選手は断りました。

カンター選手は、中国共産党の習近平総書記を「残忍な独裁者」と表現し、中国側から猛反発を受けました。

カンター選手は、ソーシャルメディアを利用して、自身のメッセージを大衆に伝えています。

中国共産党は、少数派であるイスラム教徒に対するいかなる政治キャンペーンも否定していますが、米国務省は、200万人ものウイグル人が収容所に拘束されていると推定しています。

NBA(ボストン・セルティックス) エネス・カンター選手
「私は実際に自分の耳で聞き学んだ。多くの強制収容所の生存者、香港人、チベット人、台湾人と話をしたが、彼らは直接、自分たちの話やそこで起こっていたことを話してくれた。強制収容所に収監されていた女性は、そこで行われていた恐ろしい行為について話してくれた。何度もレイプや拷問を受けたことがあり、臓器摘出についても話してくれた。そして、監視カメラのことも話してくれた」

また、カンター選手は「自由(FREEDOM)」や「北京オリンピック反対(NO BEJING 2022)」などのメッセージが書かれたスニーカーを試合会場で履き、来年2月に開催される北京冬季オリンピックへの反対を示しています。

彼の行動に対して、中共は直ちに反撃に出ました。早速セルティックスの試合中継やストリーミングを中止し、関連商品のオンライン販売も停止にしました。

カンター選手が「フリー・チベット」と書かれたスニーカーを履いて試合に出た際、NBAの職員がやってきて、カンター選手の追放を求める多くの電話がかかってきているため、靴を脱ぐように言われたといいます。

NBA(ボストン・セルティックス) エネス・カンター選手
「私が、『罰金を取られても気にしない。私は靴を脱ぐつもりはない』と言うと、NBAの職員は私に『罰金などの話ではない。NBAからの出入り禁止になることを話しているんだ』と言った。私は、『君の上司が誰であろうと構わないから、彼らに伝えてくれ。私は出入り禁止にはならない』と言った」

カンター選手は、自分はルールを破っていないとし、中国で抑圧されている人々のために声を上げるのは自分の責任だと主張しています。

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