中国の刑務所から脱走の脱北者 42日後再逮捕

中国吉林省の刑務所から脱走した北朝鮮人受刑者朱賢健が、42日間の逃亡生活の末、11月28日、吉林省警察に再逮捕されました。 朱賢健は警察に足を撃たれ、病院に搬送されました。

やつれた様子の朱賢健が、警官らに腕や脚をつかまれて船から運ばれ、警察車両に放り込まれました。片足を銃で撃たれ、うめき声を上げています。

脱走から42日。11月28日、吉林刑務所から直線距離で44kmしか離れていない吉林市豊満区松花湖黑瞎子溝で、朱賢健は逮捕されました。

朱賢健は10月18日の夕方、刑務所内の作業小屋の屋根によじ登り、高圧送電網を刑務所の壁から引き剥がし、さらに高さ6メートルの壁から飛び降りて、脱走しました。

朱賢健は、北朝鮮の特殊部隊に4年間所属していたとの情報もあります。

朱賢健を逮捕するために、吉林省公安局は50万元(約880万円)の懸賞金をかけました。さらに、遼寧省丹東市の寛甸満族自治県(かんてん-まんぞく-じちけん)公安局は、70万元(約1200万円)の懸賞金を提示しました。

報道によると、革の帽子やナイフ、食料品など盗難に遭った地元村民が通報したため、警察が松花江景勝地で捜索を行いました。

村民たちはまた、朱賢健が隠れていたとされる松花湖景勝地の排水トンネルの中で、布団や食器などを発見しました。

朱賢健は、2013年7月に北朝鮮から中国に不法入国し、翌年、不法入国罪、窃盗罪、強盗罪などで11年3か月の判決を言い渡されました。模範囚だったため、2度にわたり減刑され、2023年8月に出所して本国の北朝鮮に送還される予定でした。

朱賢健の脱走事件は中国でも広く注目され、彼の境遇に同情的なコメントも多く見られました。

「朱賢健はあと2年足らずで出所するのに脱獄しようとした。なぜなのか。彼は出所後、本国に送還されたくないのだ」

「脱獄によって、少なくとも15年の刑ないし無期懲役刑になるだろう。だから、彼は北朝鮮に送還されなくて済むのだ。中共と命比べをしてみるといい。中共が先に滅びるか、それとも彼が生きて出てくるか」

今回の逮捕劇では、通報者として長春の男性3人が懸賞金を獲得しましたが、ネット上では彼らに対し、「そのうち、報いが来る」などと非難の声が上がりました。

 
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