中国の次の規制対象は「アルゴリズム」

中国共産党は、アルゴリズム規制に乗り出していると報じられています。企業の運営方法を規制することになるため、専門家は中国に対する投資家の信頼が損なわれることを懸念しています。

中共政権は、テクノロジー企業の推奨アルゴリズムの使用方法を規制する規則を確定しました。テクノロジー業界への監視を強化するためです。

CAPTJUR社の最高経営責任者 ボブ・ビルブロック氏
「アルゴリズムがより明らかになるほど、彼ら(中共当局)がそれらのシステムをよりコントロールしやすくなるのだ」

この新しい規則は、多くの大手テクノロジー企業の成功の秘訣をターゲットにしていると見られています。

コンサルティング企業、CAPTJUR(キャプチャー)の最高経営責任者であるボブ・ビルブロック氏は、アルゴリズムはテクノロジー企業の生命線であると語ります。

CAPTJUR社の最高経営責任者 ボブ・ビルブロック氏
「例えば、Facebookには、様々なコミュニケーションモデルを実行するためのエンジンがあり、それによってコミュニケーションが瞬時に行われるのだ」

中共のアルゴリズム規制下では、国家安全保障を危険に晒すなどといった中国の法律に違反するため、企業は推奨アルゴリズムを使用することはできません。

また、新しいサービスはライセンスを取得する必要があり、フェイクニュースを押し付けることはできません。

ビルブロック氏は、投資業界に影響を与えることを懸念しています。

CAPTJUR社の最高経営責任者 ボブ・ビルブロック氏
「中国(共)当局がテクノロジー企業の内部をこれほどまでにコントロールし、知識ベースを持つようになったことで、どれだけのユーザーがアルゴリズムが晒されることを嫌って撤退するのだろうか?」

ビルブロック氏は、中国市場に参入したい欧米の大手テクノロジー企業にとって、これは難しいトレードオフになると考えています。

CAPTJUR社の最高経営責任者 ボブ・ビルブロック氏
「テクノロジーは、自由で革新的であるべきだ。そして、それは世界に対する資本主義的な考え方とセットになっている。共産主義では、そのような技術の補完的な部分を受け入れられないのだ」

北京当局によると、規則に違反した場合、企業には約1,500ドルから15,000ドル(約17万円から170万円)の罰金が科されます。この規制は3月1日から施行される予定です。

〈字幕版〉

 
関連記事