劣悪な隔離環境に選手が涙の訴え「食事がひどくて喉を通らない」

北京冬季オリンピックに参加したロシア人選手が、隔離スポットの食事がひどくて喉を通らず、空腹で胃が痛いと投稿しました。このほか、ドイツ代表チームもさまざまな不満をあらわにしています。

オレンジ色のソースにマカロニ、ローストスペアリブ、ジャガイモが入ったこのお弁当には、新鮮な野菜が入っていません。これが北京冬季オリンピックで隔離措置を強いられている選手の食事だとは、にわかには信じられません。

ロシアのヴァレリア・ヴァスネツォワ選手
「胃が痛いし、顔面も蒼白だ。目にもひどいクマができている。すべてが早く終わってほしい。私は毎日泣いている」

この食事の画像は、ロシアのヴァレリア・ヴァスネツォワ選手がインターネットに投稿したもので、このような食事が5日連続で毎食提供されており、とても喉を通らないとコメントしています。同選手はさらに、別の二階建ての建物には自分と同じように隔離中のチームドクターが入っているが、彼らには野菜はもちろん、3種類の果物も入った食事が提供されているとして「なぜ選手をこのように扱うのか!」と不満をあらわにしています。

ドイツ代表団のディルク・シメルプフェニッヒ団長もまた、ドイツ選手に提供された隔離環境は衛生面、食事、品質そしてWiFiすべてに問題があり、とても受け入れられないため、北京当局に速やかな改善を要求すると強く批判しました。また、選手の部屋は狭くて、選手が室内でトレーニングすることができないとも指摘しています。

また、あるベルギーの選手は、中共ウイルスへの感染が確認されたが、隔離期間は終了し、複数回の検査で陰性が示されたにもかかわらず、別の隔離施設に送られてしまったとして、「選手村に帰ることができない。試合に影響するのではないかと心配でならない」と泣きながら訴えました。

複数の国の選手が苦情を訴えたことで、状況はいくらか改善されたものの、今回のオリンピックの隔離環境の劣悪さが浮き彫りになり、心配でならないとの声が上がっています。

 
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