上海の封鎖区住民の間で物々交換 ネギ・ショウガ・ニンニクは「ハード通貨」

上海都市封鎖が長期化したことで、居住区住民は生活物資にも事欠くようになり、物々交換が居住区の新たな「生存」モデルになりました。

4月11日、中国メディアの新浪網は慈愛に満ちた視点からの記事を投稿していますが、同時に居住区住民が懸命に生き抜こうとしている姿も浮き彫りにされています。

家の中に閉じ込められている住民が、近所の人たちとの間で物々交換という生存モデルをスタートさせました。当局が封鎖を解除するまでの間に命を繋ぐため、モノとモノとを直接交換するという原始的な交易モデルによって、自分たちに必要な物を手に入れているのです。

このような、生きることを目的とした物々交換が行われるうち、ネギやショウガやニンニクが「ハード通貨」になりました。感染拡大中の本当の友情は、「私のショウガの半分をあなたに分けてあげること」なのです。

また、スズキ一匹をティッシュペーパー2箱と交換した人もいれば、高級たばこ2箱を牛肉2.5キロと交換した人、新品のブランド化粧品を牛ステーキ肉一枚と交換した人もいます。

この記事は「この数日を経て、あなたが唯一信じられるものは、自分の手の中にあるものだけになった。冷蔵庫の中の野菜や肉、果物、牛乳こそが、唯一の安心感なのだ」と嘆いています。

 
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