上海の都市封鎖 外国人も精神崩壊

上海はここ数週間、メディアで大きく取り上げられています。ロックダウンの延長により、市民に食料不足などの問題が生じているからです。

しかし、他の問題も明るみに出てきています。現地の人々は、厳しい制限にうんざりしています。

4月26日に投稿された動画には、路上で泣き崩れている外国人の姿が映っています。

噂によるとフランス人とのことですが、NTDは彼の国籍を確認できていません。

動画には、北京でも見られる白い防護服を着た「大白(だーばい)」と呼ばれる一団が、男性を取り押さえようとしている様子が映っています。

男性は近くに設置されたバリケードを乗り越えて、そのエリアから逃げようとしましたが、「大白」に捕まってしまいました。

ひどいストレスからか、男性は中国語で 「俺は死にたい、俺は死にたい」と何度も叫んでいます。男性は英語でも、「俺は死にたい」と繰り返しています。

カメラの後ろにいる女性が、「中に引きずり込んで」と言うのが聞こえます。

防護服姿の職員たちはすぐに、男性を倒れているバリケードの内側に連れ戻しました。その時、職員の一人が男性に、「あなたは中国にいるのだから、中国の法律を守らなければならない。分かったか 」と言いました。

数秒後、男性は再び職員の手から逃れようともがき、「俺は死にたい。誰も気に留めやしない。誰も気にしやしない」と叫びました。

その後、カメラの後ろにいる女性が防護服の職員に、男性を地面に押さえつけるよう指示しました。しかし、職員が手を離すと男性はすぐに起き上がり、またバリケードを乗り越えようとします。職員の一人が男性を「精神病患者」と呼ぶのが聞こえます。

男性は再び「俺は死にたいのだ」と叫びます。これに対し、職員の一人が、「死にたくてもここで死んではならない」と言っています。

この動画をシェアしているほとんどのツイートは、この男性はフランス人だと主張しています。男性は動画の中でフランス語も話しています。我々は北京のフランス大使館に問い合わせましたが、まだ返答はありません。

〈字幕版〉

 
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