「大白」がデモ行進 暴力的法執行が頻発

中共のゼロコロナ政策の下で、一部の感染症対策員が根拠なく市民を罰しているほか、暴力や犯罪行為にも及んでいます。上海で先日、「大白(だーばい)」と呼ばれる感染症対策員が複数で男性1人を暴力的に拘束しましたが、止める人はいませんでした。

動画には、白い防護服を着用した感染症対策員が男性1人を後ろ手に縛りあげ、さらに赤色のひもで縛りました。

上海の住民
「手を放せ、手を放せ!」

縛られた男性は悲鳴を上げ続けています。

感染症対策員
「集まってくるな!集まってくるな!散れ!散れ!」

縛られた男性は苦痛でうめいています。

人々が現場を取り囲む中、青色の防護服を着た女性が突然、男性の顔を覆いました。

感染症対策員
「集まってくるな。集まるとリスクが高まる」

職員は男性の身体全体を縛り上げると、道路の中央に放置しました。すると青い防護服を着た女性が男性を指さして非難し続けました。

また、中国の別の居住区では、防護服姿の職員3人が夜中に住宅のドアを破壊して内部に無理やり進入し、住民を隔離施設に連行しようとしています。ドアを壊す音が夜空に響いています。

北京市大興区天健広場では、女性住民がPCR検査を受けるのに証明書を忘れたところ、青色の防護服を着た男性の感染症対策員に殴られて血を流しました。

北京市大興区天健広場の住民
「お前が俺の妻を殴ったのか!」

中共当局は住民の外出を制限するため、以前から一部の地区で集合住宅の1階入り口を溶接して外出できないようにしていました。

先日、ある居住区では、父親が生き延びるために子供を連れて6階から縄ばしごを下ろして脱出しました。はしごがゆらゆらと揺れ、現場を取り囲んでいた人たちは、固唾を飲んで見守りました。

しかし、「大白」と呼ばれる職員たちは住民に対し暴力行為を働きながらも、当局の制裁が自身に向かうとは思っていなかったようです。一部地域の大白は失業の危機に直面し、自身の権利の保護を求めて街頭でデモを起こしました。

ある動画には、河北省唐山市の中国建築第二工程局(中建二局)医院の大白が横断幕を掲げてスローガンを叫びながらデモを行っている様子が撮影されています。

唐山の大白
「感染症対策の英雄に汗や涙を流させてはならない。仕事が欲しい!食べ物が欲しい!」

唐山の市民
「みんな失業だ!」

北京でも感染状況が悪化したため、北京市順義区では管理体制がさらに強化され、多くの居住区が封鎖されたほか、路線バスや鉄道も多くが運行停止となりました。10日午前の時点で、北京の地下鉄駅のうち70か所余りが封鎖管理下に置かれ、関連の路線は13路線にも及びます。

国貿封鎖管理エリアでは、大勢の大白が集結しています。

また朝陽区では、全域で在宅勤務を求められています。そのためここ数日、このエリアの主要道路では車道を走る車の数が減り、地下鉄の利用客も大幅に減少しました。

中共の極端なゼロコロナ対策は効果が上がらず、感染状況も悪化し続け、社会に混乱が生じています。法執行者は公然と法律を蹂躙し、暴力的な手段で法律を執行して悲劇を生み続けています。民衆の命や財産も脅威にさらされ、社会不安が増大しています。

 
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