習総書記が脳動脈瘤? 専門家「情報戦の一環の可能性も」

外国メディアが先日、習近平総書記が脳動脈瘤を患っているが手術を拒んで漢方医学で治療を行っていると報じました。第20回全国代表大会を前に内部闘争が激化しており、習総書記に関するうわさは枚挙にいとまがありません。海外の複数のメディアはこの件について次々と分析し、内部闘争をさらに分かりにくくしています。

中共はダイナミックゼロコロナ(動態清零)政策を強行し、民衆は強く反発しています。防疫政策の矛盾や繰り返しによって、無数の悲劇を生み出しています。これについて、全国代表大会の前に江沢民率いる江沢民派が習近平総書記の再選を阻止するために妨害活動をしているとの見方があります。

習近平総書記に関する様々な「うわさ」が後を絶ちません。海外では、習近平総書記はすでにクーデターによって、政権を李克強総理に譲り渡したが、正式な解任は全国代表大会のあとだといった話が広まっています。しかし、ジャーナリストの唐浩氏は、これらの話には納得できない点があると分析しています。

ジャーナリスト 唐浩氏
「中共設立70年余りの歴史を振り返ると、中共上層部の間の権力闘争は非常に残酷で激しく、地位を『半分だけ譲って』失脚した指導者をこれまで見たことがない。華国鋒にせよ胡耀邦にせよ趙紫陽にせよ、いずれも『退位を迫られた』あと、任期満了を待たずして失脚させられ、地位を明け渡した」

ウォール・ストリート・ジャーナルが5月12日、習近平総書記が中国経済をぶち壊したと報じたほか、英日刊紙のデイリーポストも14日、習近平総書記が脳動脈瘤を患っているが、本人が手術に同意しないため、漢方医学による治療が採用されたと報じました。しかし、これらの真偽は明らかでなく、情報が錯綜しています。

ジャーナリスト 唐浩氏
「情報の真偽を証明するすべはないが、これらの情報は、海外がリークした習近平が失脚してその地位を明け渡したという報道と同じで、真実かどうかは分からない。だが習近平政権に情報戦や世論戦による圧力をかけることはできる」

これについてフリーライターの杜政氏は、「クーデターはニセ情報だとしても、内部闘争については間違いない。李克強総理に政権を取らせたい人は、李克強総理の弱腰な面を重視して、背後から操りやすいと考えている可能性が大いにある。中共政権が崩壊しない限り、誰がトップに立っても同じことだ。もし内部闘争が激化の一途をたどれば、第20回全国代表大会の前に突発的なことが起こり、習近平派と反習近平派が共倒れになって中共政権が瓦解する可能性もある」と話しています。

 
関連記事