中国製コーヒーメーカー 個人情報を収集=米報告書

米国の専門家が、中国共産党がコーヒーメーカーを通じて、全く新しい方法で米国人のデータを収集していることを発見しました。

最近発表されたある報告書が、中共が中国製スマートコーヒーメーカーを通じてデータを取得していると指摘しています。

経済学者のクリストファー・ボルディング氏は先週、中国関連のデータ収集・分析を専門とするニューカイト・データラボ(New Kite Data Labs)を通じて研究結果を発表しました。

ボルディング氏は、このような手口は、米国の消費者に対するスパイ行為に使われる可能性があると警告しています。

報告書によると、これらのコーヒーメーカーは、「飲み物に関する情報や場所、支払い情報など、様々なデータを収集している」といいます。

ホテルなどの商業施設に設置されている場合、経路情報や支払い情報までアクセスすることが可能です。

コーヒーメーカーの一部は、中国江蘇省に本社を置くKalerm(カレルム)社の製品です。

報告書では、Kalerm社が「データの保存やプライバシーに関する情報管理について明記していない」と指摘しています。

Kalerm社の製品は、米国や欧州で広く販売されています。

報告書は、「この企業が、中国以外のユーザーのデータを収集しているとは断言出来ないが、全ての証拠は、同社のコーヒーメーカーが中国本土以外のユーザーのデータを収集し、データを中国に保存することができることを示している」 と結論づけています。

ボルディング氏は、証拠となる情報を入手した方法は公表しないとしました。それは、米国人や他の人々に対するデータ収集の取り組みについて、彼がもっと知ることを中共に阻止されたくないからだとしています。

サイバーセキュリティの専門家は、TikTokのような中国製アプリがもたらす同様の脅威について、以前から注意を促してきました。

米サイバー経営コンサルティング「ブラックオプス・パートナーズ(BlackOps Partners)」社のCEOケイシー・フレミング氏は、「中国共産党は膨大な量のデータを収集している。あなたに対して、今日すぐに使用されることはないかもしれない。しかし、この情報は将来、あなたやあなたの会社、あなたの国に対して使われるかもしれない」と警告しています。

〈字幕版〉

 
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