TikTokユーザーデータは中共に見られている

米国に保管されているTikTokユーザーの個人情報が、中国の従業員にアクセスされ、中国共産党の手に渡る可能性があることが、流出した音声ファイルによって判明しました。動画共有アプリのTikTokは、米国で約1億4,000万人の月間アクティブユーザーを誇り、そのほとんどが十代の若者です。

あなたがもしTikTokを利用していれば、あなたの個人情報は既に中共に見られている可能性があります。

TikTokは中国のバイトダンス社が運営しています。米メディア企業「バズフィード」が入手した内部会議の音声ファイルから、中国在住のバイトダンスの従業員が、米国のTikTokユーザーの個人情報に繰り返しアクセスしていることが判明しました。

サイバーセキュリティ企業「ブラックオプス・パートナーズ」のケイシー・フレミングCEOは、TikTokユーザーにアドバイスがあるようです。

ブラックオプス パートナーズCEO ケイシー・フレミング氏
「中国発のテクノロジーは個人情報を追跡し、あなたやあなたの価値観に対して利用されることを理解し、想定しなければならない」

具体的にどのような個人情報が中国の従業員によって見られたのかは不明ですが、流出した音声ファイルによると、「全て」を見ることが出来、一部の社員は「全てにアクセスできる」とのことです。

今回のバズフィードの報道は、TikTokのこれまでの主張とは対照的です。TikTokは、中国での米国のユーザーデータ共有疑惑を否定し、たとえ要求されても情報の共有はしないと主張していました。

ブラックオプス パートナーズCEO ケイシー・フレミング氏
「それはもっともらしい否認権を持つためであり、ガスライティングのためであり、自分たちの物語を作るためだ。TikTokは中国人の開発者により中国で開発され、中国共産党にコントロールされているのだ」

流出した録音ファイルには、9人のTikTok社員による14の発言が含まれていて、少なくとも、2021年9月から2022年1月にかけて、中国のエンジニアが米国のデータにアクセスしたことが明らかになりました。

今年4月時点で、米国のTikTok月間アクティブユーザー数は約1億3,800万人で、うち10歳から19歳の若者が大半を占めています。

〈字幕版〉

 
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