中共 FRB内部情報提供者を募る工作活動=米上院報告書

中国共産党は、米連邦準備制度理事会(FRB)内部の情報提供者を募っていたと報道されています。ある時期には、中共政権は上海を訪れたFRBエコノミストを投獄すると脅迫したと言われています。それは、米国の非公開経済データを提供させようとしたものです。

これらの詳細は、最近の上院報告書に記載されており、米国の機密データを収集するための中共政権の最新の取り組みを表しています。その目的は何でしょうか?つまり、米国の機関や政府機関内に影響力のあるネットワークを構築することです。

この報告書は、2015年にFRBが中共政権との関係が問題視された職員13人を「参考人」に特定したことも明らかにしています。

現在、この報告書を公表した共和党主導の上院委員会はFRBと対立しています。共和党は、FRBが中共のスパイの企てに対抗できていないと非難しています。一方、FRBのジェローム・パウエル議長は、この報告書に対して強く反発しています。

7月25日、パウエル氏はこの調査結果に対して、書簡で「不公正で、根拠がなく、検証されていないほのめかし」と表現していました。

中共政権はスパイ疑惑を否定しています。

上院の報告書は、あるFRB職員が2019年に上海を訪れた際、4回にわたって拘束されたケースを明らかにしました。中共当局者は、米国の機密経済データを提供しない限り、同職員の家族に危害を加えると脅したとされているほか、同職員の電話やコンピューターを盗聴し、WeChatアカウントから別のFRB職員の連絡先をコピーしたと報告されています。

そして、この事件について口外しないことを約束する書面にサインするよう、中共当局者から要求されたといいます。

〈字幕版〉

 
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