陽性者を通報すると5万元の報奨金

10月4日、中共当局は国内の新規感染者数が半月ぶりの最高記録を更新したと発表しました。 各地では封鎖が続き、民衆の不満が高まっています。

河南省沈丘県の疫病予防管理部門は、10月3日、中・高リスク地域に滞在したことのある発熱患者を通報すると、一人当たり5000元、さらに発熱者が陽性反応を示した場合は5万元の報奨金を提供すると発表しました。

地元住民はラジオ・フリー・アジア(RFA)とのインタビューで、当局の防疫対策は度を越して「走火入魔」の境地に達しており、陽性者を通報すると報奨金を出すという手まで使っているのは、感染者がいないからだと述べました。当局は防疫対策を口実に市民の自由を制限し、監視することができるからだといいます。

新疆ウイグル自治区当局は4日、今回の感染拡大は同自治区の歴史上、予防と制御が最も難しい「大規模な公衆衛生上の緊急事態」であると発表しました。 中共の第20回党大会を前に、北京への波及を防ぐため、新疆を出発するすべての列車と飛行機が一時的に運行を停止しています。

同時に、ウルムチ市、伊寧市、コルラ市では厳しい封鎖がまだ続いています。

新疆コルラ市在住の史さん
「封鎖が60日間続いています。ドアが全部封鎖され、外に出ることができません。PCR検査は毎日やっています。彼らが来るとドアを開け、検査が終わると再び封鎖します。食料は週に一回届きますが、物価がとても高いです」

第20回党大会の開幕を16日に控えた北京市では、9月30日に確認された感染者と接触した8人が、中・高リスク地域に滞在した経歴があるというだけで、「感染症予防・管理妨害」の疑いで警察から刑事捜査を受けています。

中国のニュースサイト「財新網」によると、10月4日、31の省・自治区の計134都市で970人の新規感染者が確認され、半月ぶりに最高記録を更新したとしています。実際の数字は不明です。

 
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