安倍昭恵さん 台湾で夫を偲ぶ銅像に感謝と涙

安倍晋三元首相の妻・安倍昭恵さんが17日から台湾を訪れ、蔡英文総統をはじめとする台湾の要人と面会しました。19日、昭恵さんは台湾南部の高雄市を訪れ、昨年9月に建てられた安倍元首相の銅像と初めて対面しました。銅像に献花した昭恵さんは、何度も声を詰まらせました。

昭恵さんは目に涙を浮かべながら、安倍元首相の銅像に花束を捧げました。今回、昭恵さんは、台湾に対する元首相の思いを引き継いだ形で、台湾を訪問しました。18日には、高雄市の紅毛港保安堂を訪れ、現地には陳其邁高雄市長や陳菊監察院長も訪れました。昭恵さんはスピーチの中で、「主人は生前から台湾訪問を計画していた」と語りました。

安倍昭恵さん
「主人は本当に台湾のことを愛して、そして去年は、今日、金美齡先生がいらしていますが、多くの日本の皆さんと共に、コロナが落ち着いて、台湾に訪問させていただくことを大変楽しみにしておりました」

昭恵さんはスピーチの途中で何度も言葉を詰まらせ、夫への思いを隠しきれませんでした。今回、元首相の意志を継いで台湾を訪れ、台湾と日本の深い友好関係を身を以て実感したといいます。

安倍昭恵さん
「台湾と日本は本当に深い深いところで通じ合っている、そのような関係なんだというふうに、今回訪問させていただいて、改めて実感しています」

高雄市長・陳其邁氏
「安倍元総理はかつて、日本と台湾は『基本的な価値観を共有する重要なパートナー』であり、『大切な友人』であると述べられました。私たちは、挫折しても決して諦めなかった安倍元総理の精神を受け継ぎ、日台友好とインド太平洋地域の平和のために引き続き努力してまいります」

昭恵さんは、炎天下にもかかわらず集まった台湾各界のVIPや200人以上の参加者、そして銅像の建設に感謝の意を表しました。また、東日本大震災の際に手を差し伸べてくれた台湾に改めて感謝し、今後も日台友好のために主人の魂と力を合わせていきたいと語りました。

 
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