杭州アジア競技大会 外国要人は7人 偽「花火」の生中継も

9月23日(土)に開幕した杭州アジア競技大会は、中国共産党(中共)が数千億元を投じて、多くの国が朝貢しにやって来る「万国来朝」の場面を作り上げましたが、要人を派遣したのはわずか7か国でした。また、開会式の大規模な花火ショーは偽物であったことが明らかになっています。

土曜日、習近平氏は自ら杭州でアジア大会の開幕を仕切りましたが、開会式に出席した外国要人はクウェート、シリア、東ティモール、カンボジア、マレーシア、韓国、ネパールの7人だけで、シリア、東ティモール、ネパールを除けば、いずれも自国の国家元首ではありません。

公式メディアは、シリアのバッシャール大統領が中共の派遣した旅客機で杭州にやってきたと報じています。バッシャール氏は自国民を虐殺したとして国際社会から制裁を受けていますが、中共は例外的に霊隠寺の正門を開いて歓迎し、習氏自ら出迎えました。

数千億元を投じたアジア大会の開会式では、例年通り豪華絢爛なショーが繰り広げられましたが、噂によると、現場にいた人々が撮影した映像と、送られてきた公式の中継映像が一致しないといいます。

銭塘江沿岸沿いの人々
「一体どういうこと?こっちには花火なんてない!これはなに?」

開会式前、中共は、アジア大会は「エコ活動」のため、「花火」を「デジタル花火」に変更すると公式に発表しました。しかし、この公式発表があまりにも「地味」だったためか、多くの人はそのことに気づかず、テレビや携帯電話の前で「盛大な花火中継」を興味深く見ていました。

杭州市民
「前は、ドローンショーもあるなどと多くの予告映像が公開されましたが、結局、何もありませんでした。予告映像に出ていた魅力的なシーンに惹かれて来たものの、何もありませんでした」

中国経済は現在不況に陥っており、政府財政も危機的状況にあります。しかし、杭州アジア大会には3千億元近い資金が投入されたと言われています。

同時に、当局は自国民への警備を強化し、上海などから浙江省やアジア大会開催都市に向かう列車は何重ものセキュリティチェックをし始め、運行を停止することさえありました。また、杭州や近隣の都市は9月上旬、反体制派、人権活動家、陳情者に対する安定化キャンペーンを開始しました。それにもかかわらず、ある杭州の女性は、安定維持の工作員の追随を振り切って、西湖で抗議することに成功しました。

 
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